出版社内容情報
アフリカ、アジア、中南米など世界各地で霊長類の姿を追い、研究と保護に取り組む研究者や急速に減る生息地を取材してきた著者。体長わずか6センチ、体重30グラムのコビトネズミキツネザルから体長180センチ、体重は200キロ超にもなるヒガシローランドゴリラまで現在496種、亜種まで含めると695種を誇る霊長類の未来は?
内容説明
アフリカ、アジア、中南米など世界各地で霊長類の姿を追い、研究と保護に取り組む研究者や急速に減る生息地を取材してきた著者。体長わずか6センチのピグミーネズミキツネザルから体長180センチ体重200キロ超にもなるヒガシローランドゴリラまで、現在496種、亜種まで含めると695種を数える霊長類の未来は?
目次
第1章 霊長類に迫る危機
第2章 大型類人猿の森―ルワンダ、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国
第3章 ヒトとの共生―コンゴ民主共和国、タンザニア、マダガスカル
第4章 アジアの多様な霊長類―ボルネオ島、ベトナム
第5章 残された聖地―アマゾン
終章 つながる世界
著者等紹介
井田徹治[イダテツジ]
1959年12月、東京生まれ。1983年、東京大学文学部卒、共同通信社に入社。本社科学部記者、ワシントン支局特派員(科学担当)を経て、現在は編集委員。環境と開発の問題がライフワークで、多くの国際会議を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カネコ
5
◎ かなり悲観的な現状をまとめた書。末尾の一文:今世紀を地球の歴史上に例のない「霊長類大絶滅の時代」としないために、自分たちを傲慢にもホモ・サピエンスと名付けた霊長類の「叡智」が今、問われている。2017/08/11
まえぞう
4
危機にあるものを中心に霊長類の現状をまとめたものです。著者の井田さんは、さすがマスコミの最前線におられる方で、文献の原典にあたる、現場は自分で訪れるという、取材の原則を外していません。この手の本はセンセーショナルに取り上げるものも多いのですが、抑制が効いていて読んでいてためになりました。2017/07/08
相馬
3
研究者ではなく、通信社の記者なので、生態などの内容よりは、世界の、特に絶滅が危惧されている霊長類の環境を含めた現状等の記事で、読みやすく分かり易い。東南アジアのアブラヤシ栽培が自然環境破壊の大きな要因になっているのは有名だが、アフリカでもアブラヤシ栽培が急速に広がっているとは。また、アマゾンの熱帯雨林の縮小も有名だが、それ以上に海岸沿いのアトランティック・フォーレストの貴重な生物多様性とその急速な減少については知らなかった。そして日本の霊長類研究に比べて保護への取り組み、密輸へのザル対応には悲しくなる。2018/09/08
matsu
3
霊長類の現状を記している。 ・700種の60%が絶滅危惧種 ・森を作る類人猿 ・ゴリラツーリズム ・ブッシュミート ・ボノボ平和主義 ・パームオイル ・ロリス、タマリンのペット化2017/06/17
takao
2
ふむ2023/06/11