内容説明
学校の音楽の時間が大嫌いだったあなたも、合唱で声を出すふりだけしていたきみも、「音楽の根っこにある一番大事なもの」を知った瞬間から、音を声を、出せるようになる。音楽の授業が苦手だった「孤高の即興ノイズ演奏家」にして「あまちゃん」の音楽でも知られる百戦錬磨の音楽家が、「音楽の原石」のつかみとり方を語る。
目次
1 音を出す
2 うたってみる
3 学校じゃないところの音楽
4 学校じゃないところで教わった音楽
著者等紹介
大友良英[オオトモヨシヒデ]
ギタリスト、ターンテーブル奏者、作曲家、プロデューサー。1959年横浜生まれ。十代を福島市で過ごす。即興演奏やノイズ、ジャズ、ポップスなど多様な音楽を様々な方法で発表。テレビ・映画でドラマやドキュメンタリー作品の音楽も多く手掛ける。並行してインスタレーション・アート、一般参加型の音楽プロジェクト、障がいをもつ人々とのワークショップなどを国内外で展開。東日本大震災後には福島からの発信として「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
58
非常階段とかこの人とかノイズやってる人ってなんか書かせたりしたら面白いと思いましたが、音楽の授業嫌いだった私はいまいち乗れなかった。ジョンゾーンとかフューがでてきたりでところどころ興味深く読んだが。2015/03/27
壱萬弐仟縁
44
音遊びの会、西成・子どもオーケストラのライブの一部はwww.iwanami.co.jp/moreinfo/4315200/ で拝聴可能(目次前頁)。15頁写真と同じ動画がHPに登場する。関心のある人はご覧を。音楽をやるときにも、多様なあり方・作り方・考え方って、同じように探れるように思っているんです。差別しない(48頁)。某参加者:自分は音痴だって、どこで思わせれるかというと、たぶん学校の授業(73頁)。2016/02/01
ばんだねいっぺい
26
テニスコーツもphewさんも登場するので得した気分。音頭もクラシックもぜんぶ音楽。2017/04/20
anco
16
音楽室の壁には、バッハ、ハイドン、ベートーベンなどの肖像画が貼られているのに、なぜ三波春夫は貼られていないのか。学校で教えられる音楽は、「音楽」全体をカバーしたものではない。そして、「音痴」という概念を持ち出すのも、囚われた音楽に過ぎない。音楽とはもっと自由で、正解のないもの。「面白い」は学校の基準ではなく、自分か他の誰かが見つければいいもの。1つの価値観に縛られず、音楽が生まれる「場」を楽しむ。こんな授業を受ければ、音楽嫌いの子も減るのではと思いました。2015/02/01
tama
13
図書館本 学校で教えてない音楽の方が圧倒的に多いので、じゃあ何を取り上げたのかなと思ったら、即興演奏だった。即興とは言わないけど、一つの曲を、自分の持ち場から「この音を出したらどんな感じになるか、一緒にやってる人達は楽しそうになるか、化学反応を起こせているか」と呻吟しつつ拵えてゆくのは本当に楽しいですし、やりがいがありますね。てなわけで楽譜は進行と強弱の流れをつかむためにしか使っておりません。こういうことも音楽の時間には習っていないぞ!福島で合唱が素晴らしいレベルにある理由が書かれてた。そうだったのかー。2015/04/20