出版社内容情報
原発の建設・運転を止めるため、国や電力会社を相手に闘ってきた原発訴訟。原告勝利のもんじゅ控訴審や、係争中の浜岡原発訴訟など、30年間にわたり訴訟を手がけている弁護士が、その歴史と仕組みについて解説。原発労災の実態や、福島原発事故後のADR(裁判外紛争解決手続き)についても説明する。
内容説明
原発の建設・運転を止めるため、国や電力会社を相手に闘ってきた原発訴訟。原告勝利のもんじゅ訴訟控訴審や、係争中の浜岡原発訴訟など、三〇年間にわたり訴訟を手がけてきた弁護士が、その全体像について解説する。原発労災の実態や、福島原発事故後のADR(裁判外紛争解決手続)などについても説明する。
目次
第1章 原発の安全性を問う(行政訴訟の枠組み―伊方最高裁判決の意義;矛盾に気づき始めた裁判官たち;初の原告勝利判決―もんじゅ控訴審判決;逆転敗訴のもんじゅ最高裁判決;もう一つの勝利判決―滋賀原発2号炉金沢地裁判決)
第2章 原発は大地震に耐えられるか(浜岡原発訴訟―静岡地裁判決までの経緯;最高裁のダブルスタンダード―柏崎原発訴訟;核燃料リサイクル施設の危険性―青森県六ヶ所村;地震/活断層と各地の原発)
第3章 福島原発事故と東京電力(東京電力の危険な“体質”;本当に「想定外」だったのか;被災者のための損害賠償)
第4章 被曝した労働者、住民たち(原発と労災;東海村JCO臨界事故・健康被害裁判;被曝住民と労働者の権利確立を)
終章 脱原発のための法的課題―福島原発事故を最後とするために(司法の失敗;原子力安全行政をどう改革するか;脱原子力へ―いま、すべきこと)
著者等紹介
海渡雄一[カイドユウイチ]
1955年生まれ。弁護士。81年弁護士登録。第二東京弁護士会所属。日弁連事務総長(2010年4月―)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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