内容説明
いまだ声高に叫ばれる「東京裁判史観(=自虐史観)克服論」。しかしたかだか数年の占領で歴史認識が全面的に改造され、その状態が70年以上も続くほど、日本人は主体性のない国民なのだろうか。歴史修正主義に拠る粗雑で乱暴な決めつけをめぐる不毛な応酬に終止符をうつために、歴史の大きな流れの中に東京裁判を位置づけ、相対化する。
目次
第1章 東京裁判前史
第2章 東京裁判について
第3章 忘却と想起
著者等紹介
吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年埼玉県生まれ。東京教育大学文学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学大学院社会学研究科特任教授。東京大空襲・戦災資料センター館長。日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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