岩波ブックレット
“男文化”よ、さらば―植民地、戦争、原発を語る

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708829
  • NDC分類 304
  • Cコード C0336

内容説明

「震災を機に社会のあり方が見直されるだろうと思ったのに、こだわっている人はおかしいという風になってきた」「なら私たちはおかしい人だね」。旧日本植民地に育った91歳・反骨の画家と、旧植民地の末裔である在日三世が、歩んだ道、不良品たる古今の“男文化”の罪悪、3・11以降の社会の空気について縦横に語り合う。

目次

1 戦争と植民地の時代を生きて(一九二〇年代の神戸に生まれて;戦争への道、満州事変;アジアとの出会い;ハルビン、歴史が通った駅;戦争と美術学生;抵抗の芸術;植民地に刻まれて―悲しみの「恨」)
2 3・11、そして二つの選挙へ(現実を超えた現実、3月11日;国境を越えた、出会いの連鎖;アートと「運動」;二〇一三年の社会の「空気」;社会の病理が深まっている;きつねの幻術に目を凝らす)

著者等紹介

辛淑玉[シンスゴ]
1959年東京都生まれ。在日三世(韓国籍)。人材育成コンサルタント。1985年人材育成会社「香科舎(こうがしゃ)」を設立。企業内研修、インストラクターの養成、マニュアル制作などを行うかたわら、テレビ出演、執筆、講演も多数こなす。2003年第15回多田謡子反権力人権賞受賞

富山妙子[トミヤマタエコ]
1921年神戸市生まれ。画家。大連、ハルビンで少女時代を過ごす。女子美術学校中退。戦後、炭鉱、鉱山や慰安婦、光州事件、そして自らの戦争体験をテーマにした作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

13
這い上がる女。対する男は既得権益者(2頁)。革新的な女に対し、保守的な男かもしれない。富山氏によると、中国人は日本人を「東洋鬼(トンヤンクイ)」と呼んだという(12頁)。鬼畜米英と日本人が言っていたのと同様の認識。人殺しの野蛮行為をすればそう見做されてもやむなしか。ノーベル文学賞のパール・バックは白人なのに中国の味方に(18頁)。文学者は諍を望まない。今でいう多文化共生か。真ん中にはカラーの絵画が掲載されている。醜悪と美の同居。辛氏は、世界平和と外面で、家庭内では不和の、男のアホぶりを批判する(47頁)。2014/02/20

おーね

4
息が苦しくなる感覚。ほんとうにどうなっていくのだろう。2013/11/03

めっかち

1
 男性は弥生時代以来退化し続けて来た……何言ってるの、この人? 日本は満州事変で中国を侵略した……すみません、満洲は中国じゃないんですけど……。ということで、差別主義者の書いた内容めちゃくちゃの本なので読む価値なし。2020/12/02

simi

1
男にも文化があったんだ。2013/11/05

tu-ta

1
富山さんの「軍国主義では侵略なんてできないのよ」(10p)という指摘。満州での体験談。メディアが総動員されて、侵略が正当化されるプロセス。2013/10/06

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