内容説明
電子化に翻弄される出版界。グーテンベルク以来の革命の正体とは何か。なぜアメリカで本の電子化が急速に進み、日本やヨーロッパではなかなか進まないのか。世界の出版状況を俯瞰し、「読む」とは何かを深く考え、書籍文化のあるべき姿を提言する。
目次
1 フランクフルト書籍見本市にて
2 ゆきわたる電子化の渦のなかで
3 生き残る書店と出版社のために
4 印刷本と電子本の対決か共存か
著者等紹介
赤木昭夫[アカギアキオ]
1932年生まれ。NHK解説委員、慶応義塾大学教授、放送大学教授のあと、著述活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
11
まとまりないし主張も教養主義的かつ左翼的な典型的岩波リベラルって感じでつまらなかった。2015/04/19
生ハム
9
紙vs電子 という単純な比較でなく、 「読む」文化についての考察がなされている一冊。基本的には電子本の良さとされていた「ハイパーテキスト」も、読みの妨げになってしまっている、というデータも有ります。 リンクがむやみに貼られていると、子葉の方に目が行ってしまい読みが浅くなるそうな。 また、アメリカでは教科書を使って自分で学び、その学びの成果を発揮するのが大学の講義の時間、という習慣になっているそうな。 なので、教科書の内容がとても濃く、厚い。2013/07/26
もりの
5
読書を通じて思索する。印刷本は熟読用に、リーダー本は流し読み用に。両者が潰し合うのではなく、両立する道を。2015/06/16
marukuso
3
本はどんな形になっていくのだろうか。世界の出版社の統合、電子書籍の普及、日本に限って言えば出版産業自体の凋落と課題だらけである。こんなにおもしろい本というものをもっと色んな人に読んでもらいたい。2016/11/06
Танечка (たーにゃ)
2
現在の出版社、書店、電子化の状況についてコンパクトな中にまとまっていてよかった。出版社や書店の将来がどうなるか気になるところ。2013/10/28