岩波ブックレット
避難する権利、それぞれの選択―被曝の時代を生きる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 61p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708393
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0336

出版社内容情報

福島第一原発の事故以降,住み慣れた土地から自らの判断で子どもなどを連れて避難する人がいる.同時に,その地に留まり続けている人がいる.福島からの声,避難先からの報告とともに,当事者が直面していること,悩んでいることを描く.さらには関連の制度などを,相談にあたっている弁護士がわかりやすく解説する.

内容説明

原発の事故以降、行政による避難指示区域の外側でも、避難する人が増えている。避難を選んだ人、留まっている人、それぞれの現状報告とともに、相談にあたっている弁護士が、直面していること、関連の制度などを具体的に語る。

目次

はじめに 答えのない問いと向き合う
1 政府の指示による避難と、そうではない避難
2 自主避難を続ける家族
3 放射能問題と向き合うために―原発事故後の福島では
4 東京電力による損害賠償
5 求められる、政府による対応とは
おわりに 改めて避難する権利を考える

著者等紹介

河崎健一郎[カワサキケンイチロウ]
弁護士。1999年早稲田大学法学部卒業。外資系コンサルティング会社を経て、2007年早稲田大学大学院法務研究科修了(法務博士(専門職))。2008年弁護士登録。東京駿河台法律事務所所属。福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)共同代表

菅波香織[スガナミカオリ]
弁護士。1998年東京大学工学部化学システム工学科卒業。卒業後、化学メーカーに研究員として勤務。2007年に弁護士登録。弁護士法人いわき法律事務所(いわき市)所属。5人の子どもを育てながら、各種メディアで、被災地に暮らす当事者として発言している。福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)運営委員

竹田昌弘[タケダマサヒロ]
共同通信放送報道局企画委員兼編集局編集委員。1985年早稲田大学法学部卒業。毎日新聞記者などを経て、共同通信記者となり、宇都宮支局や社会部、大阪支社社会部に勤務。2005年社会部次長、09年社会部編集委員、11年より現職

福田健治[フクダケンジ]
弁護士、ニューヨーク州弁護士。2000年京都大学法学部卒業。環境NGO勤務を経て、2006年ペンシルバニア大学ロースクールLL.Mプログラム修了(法学修士)。2007年早稲田大学大学院法務研究科修了(法務博士(専門職))。同年、特定非営利活動法人メコン・ウォッチ事務局長。2009年弁護士登録。東京駿河台法律事務所所属。福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

16
被曝問題はどこまで行ってもグレーゾーン(2頁)という不毛な感じ。限られた情報で、自分の判断で的確な場所へ逃げる。しかし、長期化すればもう戻れないのか、という諦念が出る。今回の放射能拡散問題は、子連れ家族にとっては死活問題を提起されたわけである。つべこべ言わず、的確な安全地域に逃げるしかなかった。「電気料金値上げなんて、あり得ない」(21頁上段)。そりゃそうだ。消費増税だし。災害救助法(44頁~)などの法的支援も重要。生存権は、被災者にとっては、避難権なのだ。生存のための避難。受け皿地域では寛大に対応を。2014/03/07

kaizen@名古屋de朝活読書会

2
避難する権利を明確にしないと,選択もできないという趣旨で納得する。 東電と政府をやり玉にあげているが,大学や自治体にも責任はあるかもしれない。もう少し,幅広な視点があるといいかも。2012/07/10

ゆるこ

0
とりあえず、ざっと読んだんだだけなんだけど、この本は、教科書的にそばに置いといて、何度も読みなおして考え方を学びたいと思う。2014/04/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5139152
  • ご注意事項