岩波ブックレット
「学び」という希望―震災後の教育を考える

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 71p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708379
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0336

出版社内容情報

東日本大震災を受け,教育の「復興」も緊急課題だ.難題が山積する社会を子どもたちはどう生き,そして新しい時代をどう切り拓くか.「テスト学力」偏重の教育から脱し,主体的に学び続ける力を養うこと.著者は,そこに教育の目指すべき希望を見出す.被災地の学校現場の声なども交え,震災後の教育のあり方を根本から問う.

内容説明

東日本大震災を受け、教育の「復興」も緊急課題だ。難題が山積する社会を子どもたちはどう生き、そして新しい時代をどう切り拓いていくか。「テスト学力」偏重の教育から脱し、主体的に学び続ける力を養うこと。著者は、そこに教育の目指すべき希望を見出す。被災地の子どもたちの様子、学校現場の声なども交え、震災後の教育のあり方を根本から問う。

目次

はじめに 震災と子どもたち
第1章 震災下の子どもと学校(被災地を訪れて;被災地の子どもと学校は)
第2章 震災が浮き彫りにした教育の問題(改めて問う「教育の原点」;幸福感が低い日本の子ども;学校は誰に向き合っているのか)
第3章 学ぶという喜び(いま、必要な「学力」とは;学ぶことを喜びに;「個」に寄り添う教育;教育は未来への投資)
おわりに 星を目あてにまっすぐ生きる

著者等紹介

尾木直樹[オギナオキ]
教育評論家、臨床教育研究所「虹」所長、法政大学教授・教職課程センター長、早稲田大学大学院教育学研究科客員教授。1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークで創造的な教育実践を展開。その後、臨床教育研究所「虹」を設立し、子どもと教育などに関する調査・研究活動に取り組む。また全国への講演、テレビやラジオへの出演などでも活躍、「尾木ママ」の愛称で親しまれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

23
東日本大震災後の日本に求められている教育とは何かを、テレビでおなじみの尾木ママが語ったブックレット。やさしい語り口調とコンパクトな文量とは裏腹に、被災地の実態や他国の実例なども踏まえた根本的な問題提起になっており、なかなか読み応えのある一冊だった。未曽有の事態に見舞われたなか、依然として管理統制と知識の詰め込み競争を強める教育を続けていていいのか。難題山積の時代だけに、自分の頭で考え行動することができる子どもたちを育てていけるような教育を行える制度を構築していくことが求められていると痛感させられた。2012/07/03

gollum

9
「震災後の教育」というテーマよりも、第3章の「学ぶという喜び」で提起されている問題に考えさせられた。特に、”大人の「学力」低下=「学力の剥落」”には、身近に感じられることが多いだけに(国際成人力調査(PIACC)の結果発表は2013年10月。)。フィンランドの学力の高さについてはマスコミでもよく言及されるが、紹介されている、オランダの「教育の自由」には、基本的人権そのものについても再考させられる。2013/09/01

kaizen@名古屋de朝活読書会

4
震災からの復興は「学ぶ」という視点が大事だと思う。 そういう本を期待した。 「学力」という言葉を見て,少しがっかりした。 震災,事故から学ばないで,なぜ復興できるのだろう。 震災,事故の地域の人は,そこから学ぶからこそ,他の地域より学ぶ深さが深くなるのではないだろうか。2012/07/10

はーこ

4
私立の学園祭で公演にきていたときサイン入りの本を買った方から借りて読みました。公演では尾木ママは面白おかしく、でも真剣に教育について語ってらっしゃいました。この本はそれをまとめた感じの本でした。釜石の奇跡の話は本当凄いよなぁ…。自分も生徒と関わる仕事なので、いろいろと考えさせられました。2013/02/14

ぴーたん

4
尾木ママの教育への提言、主張をコンパクトにまとめたもの。震災後、被災地の子どもたちの生活はどのように変わってしまったのか、実際に目にした様子と、釜石の奇跡と言われた小学校ではどのような教育が行われていたか紹介されていました。いまの時代を生き抜く教育とは?いつまでもトップダウンで教育政策に翻弄されていていいのだろうか。諸外国の例も交えてより教員に学校を任せてみては、とも。子どもを無視する教育ではダメだよね。2012/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5136189
  • ご注意事項

最近チェックした商品