出版社内容情報
サルといっしょに自由気ままに暮しているピッピは,子どもたちの憧れの的.その天真らんまんな活躍ぶりに,もの静かな村人たちは眉をひそめるのですが,やがてピッピの無邪気な明るさを愛しはじめます.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
71
ピッピロッタ・タベルシナジナ・カーテンアケタ・ヤマノハッカ・エフライムノムスメ・ナガクツシタ。小学校の図書室で出会った世界一つよい女の子の気まぐれで破天荒なその姿は神経質で運動が苦手な自分には疎ましく感じたものだった。あれから50年…再開した彼女はとことん不器用だけど健気でやさしい少女だと気が付いた。彼女には社会という鋳型に嵌めこもうとする親がいなくて子供目線の正しさしかわからないけど、ちっとも間違ったことはしていない。今思うと世間の目を気にすることのない真直ぐな感性で突き進む彼女が羨ましかったんだ。2016/11/25
つくよみ
51
図書館本:スウェーデンの小さな町の町外れ。そこに建つ、ごたごた荘に一人住む、自由奔放が服を着たような、小さな女の子の物語。なりは小さいけれど、存在感は規格外。突拍子も無い思い付きを、破天荒な行動力でどんどん実行するものだから、子供たちは喜び、大人たちは振り回されるばかり。そんなピッピが、隣の家の兄妹と友達になって、数々の小冒険(とも言えるくらいの(ピッピにとっては)普通の生活)を繰り広げるお話。勝手気ままで傍若無人。自分に楽しいことしか考えていないように見えても、たまにポロッと、深い言動をするのも魅力的。2014/07/23
はるき
31
海外文学の奥深さを再認識する。世界一強い女の子が、虹色の夢をみせてくれます。2018/11/11
テツ
30
久々に読み返した。親がいなくて学校にも行かず、自分の好きなことだけをして暮らすピッピ。その強さも破天荒さも気まぐれさも初めて読んだ小学生の頃大好きだったな。自分の好き勝手にしながら何があろうと決して自らの価値観をぶれさせないという単純そうに見える生き方がどれだけ困難なのか大人になるとよく解る。大人が読んでも楽しい児童文学ではあるけれど当然少年少女の感性で読んだ方がワクワクすると思うので全国全ての小学校の教室にこっそり忍ばせてやりたい。大人になった今では現実空想問わずあの頃の冒険にはもう二度と出逢えない。2017/04/11
たまきら
18
表紙を見た途端、「ピッピだ!」ととんでいき、「かりる」というので、字ばっかなことを警告したんですが借りると言い張るので借りてきました。結構想像して読んでるみたいです。昨晩は第1章のみ。2015/11/02