出版社内容情報
夕ぐれのあと、空は水色から濃紺へだんだんと色を変えます。とくべつな「時」をあじわう美しい絵本。
著者等紹介
シムレール,イザベル[シムレール,イザベル] [Simler,Isabelle]
フランス生まれ。ストラスブールの美術学校出身。絵本作家、イラストレーターとして活躍するかたわら、アニメーション作品も数多く手がける。美術館や博物館とのコラボレーションで、子どもたちのための教材を作ったり、ワークショップを行ったりしている
石津ちひろ[イシズチヒロ]
絵本作家、詩人、翻訳家。愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間フランスに暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
276
光があればそこに色は生まれる。あおのじかんが訪れる。夜には青がある。朝にも青がある。春にも冬にも青がある。いつも私たちの近くにあって、心をほっとさせてくれる色。その青が見えないとき、心の中で必死に探しているときは寂しかったりすることが多いけれど、その色を長く見つめられているときは、すべてを忘れさせてくれる安心感に包まれる。探してみよう、青い空を飛ぶ青い鳥を、青い花畑を舞う青い蝶を。深く大きな海を泳ぐ数多の生きものも、海から旅立ったすべての陸の生きものも、青い地球という、たったひとつの奇跡の星に棲んでいる。2023/07/22
やま
247
あおのじかん 2016.06発行。字の大きさは…大。全てを青を中心に置いて作った絵本です。ページを開けると、透明な、やさしい青色の中に、夜明けのいろに感動し、目が奪われます。夜が明け、朝のすがすがしさの中に動物たちが動き出します。アオカケスがジェーツ、ジェーツと、北極キツネが、とことこと、コバルトヤドクガエルがゲッゲッゲッと……。そして日が暮れるまでを、その全てを青色を中心に表現しています。本を閉じるまで、青の中に吸い込まれて行くような……時間でした。イザベル・シムレールさんの本を読むのは初めてです。2021/01/09
しんごろ
205
青は、空や海など広大な自然を感じさせる色。水や氷といった冷たさや寒さの色。清潔、冷たい、寂しさ、落ち着き、クール、涼しい、爽やか、静寂、いろいろ青色に対するイメージを考えてしまう。表紙を開いてすぐの仕掛けがとても良く、どこか温かみのある絵本だった。ちなみに自分の青の色のイメージは、真っ先に思いついたのは日清製粉の青の洞窟のパスタソース。(食い気かよ!)2022/08/20
KAZOO
186
世界各地に住んでいる、青色の鳥、昆虫、獣、植物たちをうまく夜の時間に登場させて紹介してくれています。しかも色彩が何とも言えない複雑な感じでうまい具合絵に調和しています。絵物語というよりも作者の作品を楽しむ本なのでしょうね。2016/12/17
gtn
159
青の時間があることは分かる。中に、少し違い色が入り混じっているので。街中は特に青が少ない気がする。黒がすぐに白になり、白がすぐに黒になるから。2022/04/17