ケルト人の夢

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ケルト人の夢

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  • サイズ B6判/ページ数 550p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614740
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

一九一六年、大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された。その名はロジャー・ケイスメント。植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり、アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である。同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが、魂の闇を含めて、事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった。人間の条件を問う一大叙事詩。

内容説明

二〇世紀初頭、コンゴとアマゾンの先住民に対する虐待、植民地主義の罪を告発したアイルランド人がいた。その名はロジャー・ケイスメント、大英帝国の外交官である。しかし彼は祖国アイルランドの独立を成し遂げるため、第一次大戦中はドイツに接近、反逆罪で絞首刑となる。同性愛者であったが故に翻弄されていく運命。英雄であり、反逆者でもあった百年前の外交官を描きながら、歴史書よりも深く善悪の境界を問い、評伝よりも大きなスケールで人間の不思議さに迫る。ノーベル賞作家がよりよき世界を希求するすべての人に贈る未来のための賛歌。

著者等紹介

バルガス=リョサ,マリオ[バルガスリョサ,マリオ] [Vargas Llosa,Mario]
1936年ペルー生まれ。1959年『ボスたち』でデビュー。1963年『都会と犬ども』でビブリオテーカ・ブレーベ賞を受賞し、1966年代表作となる『緑の家』を刊行した。2010年、ノーベル文学賞受賞

野谷文昭[ノヤフミアキ]
1948年神奈川県生まれ。ラテンアメリカ文学研究者・翻訳家。東京大学名誉教授、立教大学名誉教授。2010年、会田由翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

203
2年ぶりにマリオ・バルガス=リョサの新作を読みました。と言っても、2010年にノーベル文学賞を受賞した年の作品、それを今頃出版する日本の出版社の文学的意識の低さを感じます。コンゴ-アマゾン-アイルランドと世界を股にかけて活躍した実在の大英帝国の外交官の物語、読み応えがあります。 https://www.iwanami.co.jp/book/b591619.html2021/12/10

ずっきん

90
英外交官としてコンゴとアマゾンでの悪逆無道の搾取の実態を告発し、アイルランド独立運動の革命家となったロジャー・ケイスメントの一生を描く歴史小説。筆がケイスメントの内奥深くへ切り込み、史実は容赦なく無惨な爪痕を残していく。『闇の奥』やマッカーシー作品は文学であることに救いがある。そう感じるほどだ。さらに時間軸の揺らぎが絶妙の効果をもたらし、リョサが創造する彼の一生を余すことなく追体験する。ああ、素晴らしかった。人間は多面で矛盾に満ちた生き物なのだ。それを破綻なく描き、読者を騙し誘う小説のすごさよ。2022/02/18

NAO

67
20世紀初頭、コンゴとアマゾンの先住民に対する虐待、植民地主義の罪を告発したイギリスの外交官ロジャー・ケイスメントの生涯を描いた歴史小説。冒険を求めてアフリカに渡った夢見がちなロジャー・ケイスメントが見たのは、植民地政策に遅れをとったベルギーがゴムの収穫のために現地人を虐待し搾取する最悪な状況だった。コンゴ、アマゾンの現地人への虐待を調査するケイスメントは、あまりにも理想が高いドン・キホーテ的な存在だ。そして、ベルギーやアマゾンでの搾取と虐待が、かつてイギリスがアイルランドに行ってきたことだと気付く。⇒2022/03/06

キムチ27

64
「緑の家」で困憊させてくれたリョサへ次なるチャレンジ✨「ケルト人の夢」という題では異なるものを想像・・ロジャーの生きざまに幾つものモチーフが重複したエネルギーの要る読書タイムだった。宗教(国教会、カソリック)性的倒錯(同性愛の嗜癖)愛国主義、ナショナリスト(宿命的に狂信めきドンキ・ホーテ的)WWⅠ時のアイルランドの独立(7日間とは言え)と独と関係故の反逆罪 20C初頭期のコンゴ(レオポルド2世の植民地政策)ペルーゴム園とアラナ一族(差別を凌駕する残虐、殺人の数々)と人権思想 そして宿命的に生まれ持った気質2022/07/04

翔亀

52
【始原へ58】今年の最初のこの一冊の重厚感と言ったら。ストーリーの起伏に先を急ぎたいが、一文一文が重くてそれを許してくれず、結局正月休みを丸々費やしても読み切れず、延長戦の末、やっと読了した今、いろいろ考え込んでしまっている。人間の栄光と悲惨が、この伝記小説の主人公ロジャー・ケイスメントの一生に凝縮されている。■この英国の外交官の名は、日本ではほとんど知られていない。いや故国アイルランドでも英国による絞殺刑後しばらくは歴史から抹殺されていたらしい。しかし何という一生であろう。アフリカの野蛮を文明化する↓2022/01/06

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