出版社内容情報
近代化推進がもたらした諸問題を、京都大学による現地調査をもとに、比較教育学の見地から考察する。
内容説明
急速な近代化は、ブータン社会の教育と若者たちの意識に何をもたらしたのか。信仰が支える伝統意識と新しい価値観の相克、熾烈な試験競争がもたらすストレス、若者たちのドロップアウトなど、ブータンの教育の現状と諸問題を、京都大学による長年の学術調査をもとに考察する。
目次
「実験国家」ブータンの挑戦
第1章 ブータン王国の若者の意識と教育―15年の軌跡
第2章 ブータン王国の教育と幸福政策―幸福は教えられるか?
第3章 試験社会を生きるブータンの若者
第4章 ブータン王国における批判的思考教育―日本との比較
第5章 ブータン王国の「大都市」における人間形成―首都ティンプーの若者
第6章 現代ブータンの新しい世代―ある青年の挑戦
著者等紹介
杉本均[スギモトヒトシ]
1958年生まれ。京都大学教育学部卒、同教育学研究科博士課程修了認定。英国レディング大学Ph.D.比較教育学専攻。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。