出版社内容情報
都会のナメクジは絶滅の一途(?)という噂の真偽を確かめるべく自ら発見マップを作成し,また全国の知り合いに呼びかけて観測情報を募る.歩きはノロノロだがキャベツはバリバリと頬張り食欲は旺盛だ.意外にも記憶力は強いらしい.二億年ずっと生活スタイルを変えずに生き
内容説明
都会のナメクジは絶滅の一途(?)という噂の真偽を確かめるべく自ら発見マップを作成し、また全国の知り合いに呼びかけて観測情報を募る。歩きはノロノロだが食欲は旺盛でキャベツはバリバリと頬張る。ビールも大好き。意外にも記憶力は強いらしい。2億年ずっと生活スタイルを変えずに生き残ってきたナメクジの本音と愛らしさに迫る。
目次
1 晩秋のナメクジ
2 銀の筋は何なのだ
3 闇に包まれたライフスタイル
4 なぜ生き残ったのか
5 ナメクジに引かれた人たち
6 ナメクジに学ぶ
著者等紹介
足立則夫[アダチノリオ]
1947年東京都青梅市生まれ。1971年早稲田大学政治経済学部卒業。日本経済新聞社に入社、社会部、流通経済部、婦人家庭部の記者、日経ウーマン編集長、生活家庭部長、ウィークエンド編集部編集委員などを経て、2006年生活情報部特別編集委員。2011年10月末、日本経済新聞社を退職。現在はフリーのジャーナリストとして雑誌のコラムを執筆しながら、週に1度、川村学園女子大学の非常勤講師として教壇に立つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
251
著者はジャーナリストで、ナメクジの研究者というわけではない。それに、そもそも日本にはナメクジの専門家というのは数えるほどしかいない。著者は貴重なナメクジマニアなのだが、専門家ではないためにかえってナメクジの分類や生態だけではなく、ここでは文学やお祭など多岐にわたって報告しており、いわばナメクジの博物誌の観を呈している。ナメクジを最後に見たのはいつだっただろう。はるか以前のような気がするが、著者によれば、それは見ていないだけで実際にはちゃんと生息しているらしい。しかも、日本にだけでも何種類もいるようなのだ。2015/06/03
小梅
104
今飼っているカタツムリからナメクジにも興味が湧き、書店で見つけた本。まずタイトルが良い。ナメクジは人間とほぼ同じ心拍数なんだそうです。なめくじ祭りなんてのが岐阜にはあるらしい…2016/01/15
さつき
66
読友さんのレビューを見て気になって。うちの庭は北向きで水はけが悪いせいかナメクジがいっぱいいるんです。引っ越してきた当初は驚きました。最近は麻痺してきちゃって、あんまり気にしてなかったですが、この本を読んで、うちに出るナメクジの種類が何なのか知りたくなりました。花や新芽を齧る迷惑な存在だったナメクジに、ちょっとだけ興味を持ちました。2018/09/01
とろこ
65
とても面白かった。著者は、生物学者でも研究者でもない。ただ、ある日突然、ナメクジの不思議に取りつかれてしまったのだ。著者のナメクジへの愛ゆえか、はたまた、読みやすい文章の為か、読んでいる内に、こちらまで、なんだかナメクジが愛おしくなってくる。そして、ナメクジと人間の共通点が意外に多い。そして、ナメクジの赤ちゃんは可愛いらしい。…ということで検索。うん、確かに可愛い。でも、外国にいるという30cmのナメクジとは会わなくてもいいかな…。2018/04/18
鱒子
63
図書館本。著者はナメクジに憑かれたライターさん。ナメクジの研究書ではなく推理するエッセイだそうです。古今東西の文献とともにナメクジ奇祭や個人観察結果もレポート。ナメクジを太らせると脳の体積が増えるとは!!「火の鳥未来編」ってあり得る?などと考えながら読了。2019/03/15
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