叢書震災と社会
311情報学―メディアは何をどう伝えたか

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000285285
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0336

出版社内容情報

被災者にとって必要な情報は適切に伝えられたのか.震災後6カ月の地震・津波・原発事故関連のテレビ・ラジオ・ネットなど諸メディアのニュース報道を数量分析.報道・被災地・視聴者の観点から,報道の中身の地域的偏差と視点の推移を明らかにする.デジタルアーカイブ化を目

内容説明

被災者にとって必要な情報は適切に伝えられたのか?震災後6カ月の地震・津波・原発事故関連のテレビ・ネットなど諸メディアのニュース報道について、映像アーカイブ実験システムを使って数量分析し、取材者・被災者・視聴者それぞれの観点から、報道の中身の地域的偏差と視点の推移を検証する。メディア研究・デジタルアーカイブ研究・情報処理研究の3方面から、専門の枠を越えて東日本大震災のデジタルアーカイブの構築を目指し、新たな情報学のありかたを提唱する。

目次

第1章 311情報学序説―アーカイブ化のための見取図(情報革命のなかの311;311情報学への見取図 ほか)
第2章 311情報学の試み―ニュース報道のデータ分析から(震災・原発事故報道の地域偏在―ニュース報道の“空間”分析;震災・原発事故報道の時系列でみた推移―ニュース報道の“時系列”分析 ほか)
第3章 共同討議 震災報道から見たメディア環境の変化(アーカイバルな目線の登場;露わになった震災報道の地域偏在 ほか)
第4章 311情報学への挑戦―デジタル・アーカイブは何を目指すのか(2011年3月11日;“多重化する物語”を記憶するアーカイブ ほか)

著者等紹介

高野明彦[タカノアキヒコ]
1956年生まれ。東京大学理学部数学科卒業。国立情報学研究所連想情報学研究開発センター長・教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授、立命館大学特別招聘教授、NPO法人「連想出版」理事長、出版デジタル機構最高技術顧問(CTO)。連想情報学、関数プログラミング、プログラム変換

吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環教授。社会学・文化研究・メディア研究

三浦伸也[ミウラシンヤ]
1961年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。独立行政法人防災科学技術研究所社会防災システム研究領域客員研究員。社会学・社会情報学・とくに地域とメディアに関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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