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定本 見田宗介著作集〈7〉未来展望の社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000284875
  • NDC分類 361.08
  • Cコード C0336

出版社内容情報

「予見するために見る」――社会学は未来展望の学として出発したとは,社会学の祖オーギュスト・コントの言である.近代から現代に至る社会を考察してきた著者が,社会学の原点に立ち戻り,来たるべき社会を見はるかす.収録作品:「人間と社会の未来」,「二千年の黙示録」,「ユートピアの理論」,「価値空間と行動決定」,「コミューンと最適社会」,「交響圏とルール圏」

内容説明

日本を代表する社会学者の仕事の全貌を示す、初にして待望の決定版著作集。「見田社会学」と称される独自の世界を創造した著者が、自身の全仕事を振り返り、重要な作品だけを精選してその精髄を体系的に示す。テクストに改訂を加え、各巻に「定本解題」を収録する。

目次

人間と社会の未来
ユートピアの理論
価値空間と行動決定
二千年の黙示録―関係の絶対性の向こう側はあるか
コミューンと最適社会
交響圏とルール圏―「自由な社会」の重層構成

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zumi

6
「コミューンと最適社会」のみ。望ましい未来へ。一切の欺瞞や暴力、あるいは支配や抑圧のない世界ーーこれを、ある種のユートピアと言っても過言ではないーーに到達するために、最適社会から推し進める道(人民主体か管理社会に分岐する可能性がある。個々人を基軸にする。)と、コミューンから推し進める道(個人は他者あるいは集団として溶融する。共同性が基軸となる。)の、大きく分けて二つの方法があるらしい。中盤からなにやら、ハイデガーっぽい考えも入り込んできて、密度が濃く、正直言ってかなり難解だった。演習で考えを整理したい。2014/05/26

Shin

5
これまで発刊された著作集の中では最も哲学的な論考が集められているという印象。「コミューン」や「交響圏」といった見田社会学(社会哲学)の主旋律を成す「人間社会の(弁証法的な)関係のモデル」についての深い考察が示されれる。「コミューンと最適社会」はじっくり時間をかけて読んだつもりだけど消化不良なので要再読。「公共圏とルール圏」で示されている<交歓する他者>と<尊重する他者>が相互に関わりあう場としての社会モデルはとても明快で、ネット社会における人々の関わり方とかにも応用が効きそう。2012/06/07

ゆうき

0
交響圏という他者の肯定と自身の肯定による社会設計はユートピア的だがそのユートピア的という発想ではなく、自身で他者とで社会のあり方を決定し、尊重をもって他者と触れ合うという考えが社会において必要な発想である。2014/12/07

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