内容説明
20世紀を代表する思想家の1人ケインズは、経済、政治の分野のみならず、哲学、文化の領域でも幅広く活動した。ケインズの性格、価値観、ものの考え方、さらにその文化的・社会的背景等を具体的に解き明かすとともに、彼が提唱した政策から一般理論に至るまで、バランスよく描き出した好著。世界同時不況のなかで、いまあらためて注目を集めるケインズ経済思想の核心を浮き彫りにする。
目次
序章 その人間像・経済学者像
第1章 その生涯
第2章 ケインズの行為の哲学
第3章 貨幣改革論者
第4章 『一般理論』
第5章 経済政策勧告者としての資質
第6章 ケインズの遺産