内容説明
体重比では2%にすぎないのに20%のエネルギーを消費する私たちの脳。1000億もの神経細胞からなり、何兆にも及ぶ結合を通じて互いに連絡をとりあうこの細胞の集団は、どんな仕組みでどのような活動を行っているのだろう。そして脳研究はそれをどんな方法で解明してきたのだろうか。神経系の情報伝達メカニズムから始まって、脳が進化してきた過程、知覚の形成のされ方、記憶が貯蔵される仕組み、さらにコンピュータ科学との協働やロボット工学との接点まで、脳をめぐる最新の知見を平易に紹介した脳科学入門。
目次
1 脳を考える
2 体液から細胞へ―こころの構成要素
3 脳の中の情報伝達
4 ビッグバンからビッグブレインまで
5 感覚・知覚・行為
6 記憶はこうしてできる
7 壊れた脳―開発と介入
8 エピローグ
著者等紹介
オーシェイ,マイケル[オーシェイ,マイケル][O’Shea,Michael]
神経科学。現在、イギリス、サセックス大学教授。サセックス神経科学センター所長
山下博志[ヤマシタヒロシ]
1955年生まれ。比較心理学・認知心理学。現在、大阪学院大学情報学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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