出版社内容情報
日本の人気作家陣――川上弘美,多和田葉子,奥泉光,小野正嗣,星野智幸,平野啓一郎,辻原登,高橋源一郎,荻野アンナ,吉田文憲――実作者として,また一読者として,ボルヘスを読み解き,魅力あふれることばで語る.ボルヘス・ファンにも,難解なイメージゆえこれまで近寄れなかった人にも,恰好のボルヘス案内.
内容説明
十人の日本の人気作家が、実作者として、また個性的な一読者として、難解とされ、それ自体が暗喩のようであり、強い知的刺激をもたらすボルヘスの作品を読み解き、魅力あふれることばで語る。作家自身が受けたインスピレーション、文学の方法、さらには思想までもが浮かび上がる、ボルヘスの宇宙を探索する旅の記録。
目次
ボルヘスと私(川上弘美)
1 読まれるボルヘス(夢という辞典(多和田葉子)
断片性と全体性(奥泉光)
忘却と記憶の混在(小野正嗣))
2 存在としてのボルヘス(ボルヘスの不可能性と可能性(星野智幸)
ボルヘスと「現在」(平野啓一郎)
盲目について(辻原登))
3 世界の作家とボルヘス(ボルヘスとナボコフの間に(高橋源一郎)
ラブレーとボルヘスの「空想図書館」(荻野アンナ)
ボルヘスと宮沢賢治―“翻訳空間”と語り手の場所(吉田文憲))
宇宙―おわりに(野谷文昭)
著者等紹介
野谷文昭[ノヤフミアキ]
1948年神奈川県生まれ。ラテンアメリカ文学研究者・翻訳家。東京大学教授。ボルヘス会会長。2010年会田由翻訳賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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