アベノミクス批判―四本の矢を折る

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000220828
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

アベノミクスと称される安倍政権の経済政策は果たして有効か。近時の株高、円安はアベノミクスの恩恵なのか。アベノミクス第一、第二、第三の矢とされるものを順次検討し、いずれも景気浮揚にはつながらないことを明らかにする。さらに第四の矢ともいうべき、安倍政権の真の狙いである「戦後政治改変」の動きもあわせて批判する。

目次

第1章 日銀の「量的・質的緩和」は景気浮揚につながらない―第一の矢を折る
第2章 安倍・黒田氏は何もしていない(続・第一の矢を折る)―なぜ株価は上がり、円安になったのか
第3章 「国土強靭化政策」にかわるもの―第二の矢を折る
第4章 人口減少下の経済―第三の矢は音だけの鏑矢
第5章 予算から考える
第6章 三つの経済政策を検討する
第7章 安倍政権が狙うもの―隠された第四の矢を問題にする

著者等紹介

伊東光晴[イトウミツハル]
1927年生まれ。京都大学名誉教授。理論経済学、経済政策専攻。1951年東京商科大学(現一橋大学)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
消費が増えるとは限らない(5頁~)。物価高にして賃金増えずで貯蓄減る。日本株式市場の特異性は、売買しない派と、頻繁に売買する派に分かれる(16頁)。日銀の通貨供給量増から内外金利差を求めて金利の高い国に円流出する円キャリーは生じない(22頁)。為替介入は財務省財務官の権限(24頁)。エコノミストの中で藻谷浩介氏は日本市場縮小に切り込んだファクトファインディングの上に立論される手法を伊東名誉教授は高く評価される(34頁)。同感。津波被災者のとりあえず主義と官僚主義の対立はすれ違いばかり(第3章)。 2014/12/26

メタボン

22
☆☆☆★ アベノミクスの風向きが逆風に変わりつつある今読むとなるほどと思わせる本だった。主張の背景には一貫して「戦後レジームからの脱却」に対しての懐疑的視点がある。膨張し続ける財政に対する警鐘も鳴らす。2015/08/18

勝浩1958

16
為政者の言葉の軽さばかりが目立ちます。国民のためよりも政権維持のための愚作が、仲良しグループ内での人事が、戦前への志向が不快感を催します。経済とは経世済民であることを忘れてしまったかのようです。本当に国民のことを思いやっているのでしょうか。私たちはもっともっと政治に関心を持ち、学ばなければならないのでしょう。2014/10/22

カープ坊や

14
平和主義者の私には、自らを「右翼の軍国主義者である」とほざく 安倍晋三がやる事なすこと腹立たしい。  特に軍拡路線と 大企業だけ儲かればいいという政策は 何とかならないであろうか(泣) 2014/10/16

coolflat

11
第一の矢、金融緩和は株価の上昇にも為替の変化にも何の関係もないと著者は喝破する。一つは株価が大きく上昇したのは外国ファンドの買いのため。もう一つは株価上昇は解散以前から始まっており、政権交代とは関係ない動きから始まっていたことだ。また第二の矢、財政出動=国土強靭化政策は具体的に予算化されていないことも暴いており、第三の矢、成長政策は、人口減少下の日本では有効性がないことも明かしている。更にアベノミクスには巧妙に隠された第四の矢があり、それが安倍政権の政策の本命だと言う。本命とは日本の政治体制改変のことだ。2014/10/30

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