出版社内容情報
教育経験豊かな著者たちが理工系1~3年の大学生にマッチするように書き下ろした清新な教科書・参考書シリーズ.物理的意味を重視し,適切な演習問題を配したので,将来理工系のどの分野に進むにも十分な力が自然につく.
内容説明
物質の多彩な性質を解明する統計力学の考え方と方法を、理想気体から強磁性体まで、さまざまな具体的問題を通して明快に解説する。
目次
1 統計力学の基礎
2 ミクロカノニカル分布とエントロピー
3 カノニカル分布と自由エネルギー
4 古典統計力学の近似
5 低温と量子効果
6 開いた系と化学ポテンシャル
7 フェルミ統計とボース統計
8 2次の相転移
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野黒男
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教科書だったがちゃんと読んでいない。個人的に田崎さんとかの方いい
しろくまZ
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広く読まれている教科書だが、なぜか読みにくい。私には合わないので別の本(久保さんの本)で勉強することにした。機会があれば再読したい。2010/07/23
ゆうき
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わくわくしながら式変形を追って行きました。古典統計近似の章は本当に面白かった。基礎的な統計力学を学ぶなら絶対にこれを薦めます。この本の著者は長岡洋介さんだが、この人が書いた本は凄く分かり易いし、面白いです。2010/04/30
sotapop
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田崎先生のと議論の進め方が異なるのでどっちも読むと面白い2022/03/03
Haruki
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最初は進め方にとっつきにくさがあったが、ミクロカノニカル分布、カノニカル分布で、エントロピーや自由エネルギーの表式を定義したあと、理想気体の古典近似や低温時の固体比熱などの実例でイメージを作ってくると、統計力学でのお作法とモチベーションが理解できてきて、面白さがわかる。その後はグランドカノニカル分布と1次の相転移、FE統計、BE統計、2次の相転移などを扱い、量子統計の基礎的な理解ができ、フェルミエネルギー、BEC、臨界現象などの特徴的な振舞いを知れる。数式の説明が丁寧なので、概念の流れは追いやすいと思う。2021/08/11