内容説明
人間と機械がスムーズに「接合」し、あるいは「共感」し合う日は来るのだろうか。ヒトはどこから来てどこへ行くのか。
目次
1 ヒトと機械―ヒトにとって機械とはなにか
対談 パラレル・リアリティの未来へ
2 ヒト化する機械
対談 ヒューマノイド研究の現在と未来
3 機械化するヒト
対談 福祉工学とサイボーグ技術
4 ヒトと機械の新しい関係―ヒトは機械によってどう変わるのか
著者等紹介
廣瀬通孝[ヒロセミチタカ]
1954年生。東京大学大学院情報理工学系研究科教授。専門は機械情報学、ヒューマン・インタフェース、バーチャル・リアリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルゴス
3
岩波のヒトの科学のシリーズの一切。人間が機械になるサイボーグの方向と、機械が人間になるアンドロイドの方向という二つの見地から、人間と機械が力を合わせて、さらに強力になる未来を望見する。とくに人間の生体への機械の利用についての章が、驚くべき事柄を教えてくれる。参考文献のリストがないのが、なんとも残念。2018/01/23
ブラックホイップ
2
むずかった 3割ほど2021/04/13
1000ch
1
人間・機械間のインタラクションを考えるに当たり、あらためてその境界をみつめる.2007年執筆であり、2012年現在までの5年間でもまた大きく状況は変わったのではという印象も.機械を人間に近づけるヒューマノイドよりも、人間を機械に近づける,=機能拡張を目指すアプローチが興味ある/テレイグジスタンス関連の話も興味ある.現状どのくらい発展したのだろうか/パラレル・リアリティとしてのリアル・バーチャル世界観2012/04/19
Riko
0
図書館で借りた2014/05/23
andaseizouki
0
非常の興味深い内容だった。ヒトと機械、一見全然違うものだが、時代が進むにつれ、その境目が分からなくなるようになるのではないか。これまで、できるだけ機械をヒトに近づけようとする動きが多かった。ヒューマノイドロボットがその一例。しかし、ヒトを機械に近づけるというアプローチも非常に重要だと言っている。例えば、人工内耳など。これからはウェアラブルな機械が流行するつまり、ヒトが機械に慣れ、近づいていくアプローチも重要であるということ。ここでは、この本の面白さが書ききれない。2013/11/18