内容説明
関孝和とはいったい誰なのか。この疑問はますます深まるばかりである。算聖と崇められ、日本の和算史に屹立する関孝和。しかし、その生年、著作の真贋はいまだ謎であり、関の数学は何を目指していたのか、究めれば究めるほどに疑問は募る。丹念な史料調査と読解、および現代数学の観点から、関の実像に迫る。没後300年を飾る記念碑的論考。
目次
1 関孝和とは誰か(関孝和をめぐる300年;関孝和とその時代 ほか)
2 関孝和の著作を巡る諸問題(何が問題なのか;「規矩要明算法」は関孝和の著作か ほか)
3 関の数学―伝統からの飛躍(関の数学の概要;ベルヌーイ数―ベルヌーイと関の考えたこと ほか)
4 関孝和の数学と中国数学(関孝和と中国数学書;関孝和の整数論と中国数学 ほか)
著者等紹介
上野健爾[ウエノケンジ]
京都大学理学部
小川束[オガワツカネ]
四日市大学環境情報学部
小林龍彦[コバヤシタツヒコ]
前橋工科大学工学部
佐藤賢一[サトウケンイチ]
電気通信大学電気通信学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Pikatyuagarden
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・関孝和が出版した唯一の著作は発微算法。自筆本は残されていないが書写した楊輝算法の写しが二つ存在する。この写しは原本の誤りを訂正した言わば改訂版。 ・算学啓蒙、楊輝算法 →養安院蔵書、曲直瀬正琳2015/12/24
S錠
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天地明察に出てくる江戸時代の天才数学家を追った本。渋川春海もちらっと出てくる辺り、天地明察好きには堪らない一冊。江戸の時代に行列式作ったり方程式の近似値解を求めたり、線形代数学、解析を我流で作り上げた奇才。天地明察を読んで和算に興味がでた人にお勧め2011/01/04
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- 和書
- つらいから青春だ