火山と地震の国に暮らす

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  • サイズ B6判/ページ数 183,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000052108
  • NDC分類 453.8
  • Cコード C0044

出版社内容情報

3.11東北地方太平洋沖地震は別の巨大地震や火山噴火を誘発する? 新燃岳の噴火はいつまで続く? 正しく知ることが災害から身を守る.いまこそ自然や科学とのよい関係,減災・防災を考えよう.巨大な地球をまるごととらえる「長尺の目」と,人間をはるかに超える力への「畏

内容説明

正しく知ることが身を守る!「迷ったら行動する」地球科学者の熱い思いを込めたエッセイ。

目次

1 科学を減災に活かす(東日本大震災―「大地の動き」に「人の知恵」を;霧島火山・新燃岳の噴火 ほか)
2 火山と地震の国に暮らす(巨大地震と富士山噴火;浅間山の噴火 ほか)
3 科学の方法(富士山の地下に新しい火山体;地質図の世界 ほか)
4 「伝える」から「伝わる」へ(新燃岳噴火に対する減災対策;科学のフロンティアとしてのアウトリーチ ほか)
5 市民のための科学(火砕流に埋もれたテレビカメラ;博物館の可能性 ほか)

著者等紹介

鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年、東京都生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省地質調査所などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授、理学博士。専攻:火山学、地球科学、科学コミュニケーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

25
日本に限らず世界各地の、最近の大地震や噴火の活発さは不穏であり、無知からの不安を幾らかでも解消しようと。過去の火山災害の教訓と避難成功例、火山に対する必要知識と、それを伝えるための科学者の使命。それは、相手が無知、興味がないしても正しく情報を伝える義務、そして、死ぬときは死ぬという、圧倒的自然に対するある意味諦観をリテラシーしていく事と受け取る。受け取る我々が、想定困難な対策の不備を責め、無防備にねだるだけでいいのか?とも考える。2015/06/11

びっぐすとん

10
図書館本。読メレビュー見て。『地学のススメ』に続き鎌田さん2冊目。東日本大震災以来、頻発する地震に火山活動。誰もが少からず不安に思ってる。東海地震や南海トラフ地震と富士山噴火の連動の可能性も無視できない。人間は自然に対し畏敬の念を持ち、予測によって減災するしかないのだ。災害は凶事だが多数の恩恵も自然から受けているのだから。こんな時期なのに専門家も予算も減っているのは国家の大問題では?実際被害がでたら何十兆円以上の損害、国が機能不能になるかもしれないのだから予算は見直すべきだろう。一般人への啓蒙も重要。2018/10/30

西澤 隆

6
「専門家がどうやって一般の人に専門分野を伝えるのか」さらに「(意見のちがう)他人になにかを伝えるためにはどんなことに気をつける必要があるのか」についての文章が、いちいち腑に落ちる本書。たとえばフレームワークのちがう人への意思伝達のこと、音楽における五線譜に記されたスコア(までの仕事)が科学者だとすれば演奏してみんなを「!」させる教育者の仕事が必要だが不足しているということ。言いっ放しですりあわせのない罵倒しあいが周りに溢れている今だからこそ、他人に伝えたいと願うならきっと重要な意識であり技術だと思うのだ。2015/06/18

DEE

5
日本で暮らすということは、地震や火山と共に生きていくということ。 いつか起きるかもと思いつつ、とりあえず暫くは起きないのでは…という根拠の全くないただの希望の元で生活している。 被害に遭わなかったのは、単に幸運だったというだけのことなのに。 と言ってるそばから、今日の大阪の地震。 気を緩めてはいけないなと改めて思う。 犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興を願います。2018/06/18

壱萬弐仟縁

5
地震学、火山学のアウトリーチは重要(ⅶページ)。みな逃げて無事か。過去は未来を知る鍵(4ページ)。温故知新が必要な学術。寺田寅彦「天災は忘れた頃にやってくる」(21ページ)。然り。御嶽山1979年噴火は8千年ぶり(ibid)。評者小学2年。大噴火の前に小噴火頻発(52ページ)。この認識で。富士山は4階構造(78ページ)。重層性の複雑さ。フィールドワークの楽しさには共感(89-90ページ)。人間の世界観や文化の観点で環境を研究するのが大事(103ページ)。エデュテインメントとしての理系(133ページ)教養。2013/01/15

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