内容説明
人と思想と権力が織りなす壮大な歴史のドラマ。聖俗二つの権威が地に墜ちた大いなる転換期を舞台に、人文主義を突き抜けて近代政治思想の礎を据えた人物とその思想の生きた姿を描く伝記・評伝。
目次
初期の教育と体験
書記官ニッコロ・マキァヴェッリ
初の使節
アルプスの彼方への初の使節
服属都市の叛乱とヴァレンティーノ公の進撃
ヴァレンティーノ公への使節
ローマへの初の使節
フランスへの二度目の使節、『十年史』第一部、市民軍
マキァヴェッリとフィレンツェの出来事、ユリウス二世への二度目の使節
ドイツへの使節、ピーサ戦争と再制圧
マントヴァとヴェローナへの使節、フランスへの三度目の使節
終幕
「苦悩するマキャヴェッリ」
サンタドゥレーアでの「無為」―『ディスコルツィ』と『君主論』
愛と苦悩
文学での気晴し―『ロバ』、『マンドゥラーゴラ』、『ベルファゴール』
『カストゥラカーニ伝』と『軍事・戦争論』、官印つきフィオリーニ「金貨」での『歴史』
フランシスコ修道会への使節
歴史家ニッコロ・マキャヴェッリ
歴史家、喜劇作家ニッコロ・マキャヴェッリ
「歴史家、喜劇作家にして悲劇作家」ニッコロ・マキャヴェッリ
六〇歳
最期
武装せざる預言者
「神の散文」
著者等紹介
リドルフィ,ロベルト[リドルフィ,ロベルト][Ridolfi,Roberto]
フィレンツェに生まれ(1899)育ち、同地で歿(1991)。ピーサ大学工学部卒後、独学で、古文書、写本、活版印刷本、人物、歴史の研究において独自の境地を開き、終生、在野の碩学として著書(『サヴォナローラの生涯』『グイッチァルディーニの生涯』等々)、論文、エッセイなどを多数、残す。イタリア学士院会員。生前オックスフォード大学、ピーサ大学から名誉学位、イタリア大統領から金賞、など数々の顕彰を受ける
須藤祐孝[ストウユウコウ]
宮城県柴田郡生まれ育ち。東北大学法学部卒。現在、愛知大学法学部教授(政治学・ヨーロッパ政治思想史担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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