内容説明
抽象と具体の表現の往還は創造行為に、芸術にいかに結実するか。カズオ・イシグロ、ディケンズ、漱石らをターミナルに、思考のメタ列車は文、絵画、写真、映像の作品を貫きながら創造のレールを延ばしていく。抽象と具体の表現、その往還の意味を問う。
目次
第1章 抽象と具体の相貌―言葉と都市空間のエスキス
第2章 作家と作品の部屋―チャールズ・ディケンズの具体
第3章 漱石の具体から抽象へ
第4章 新宿と一九七〇年代東京
第5章 旅の具体から抽象へ―創作ノートとトラベル・ライティング
第6章 抽象のアジア―ウォン・カーウァイのメタフィクション
第7章 書くことの自意識―作家・詩人・哲学者の映画から
著者等紹介
栂正行[トガマサユキ]
東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。同大学人文学部助手を経て、中京大学教養教育研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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