内容説明
古代史研究の第一人者がやさしく解説する日本という国の始まりと天皇家誕生の歴史。なぜ日本は天皇家によって統一国家となったのか。「マツリ」と「マツリゴト」の共治体制は天皇制の核心なのか。どのような歴史的背景のもとに女帝が出現したのか。本書は、女系天皇誕生の論議の渦中に、天皇という存在の客観的歴史認識のための立脚点を提起する基本の書である。
目次
「国」の誕生
邪馬台国論争と卑弥呼
ヤマト王権の成立
天皇家と大和の豪族たち
大王の称号
ヤマト王権の拡大
天皇の宗教性
全国統一への道
皇統は継承されたのか
大王から天皇へ
古代の女帝
天皇家の存在とは
著者等紹介
井上辰雄[イノウエタツオ]
1928年生まれ。東京大学国史科卒業。東京大学大学院(旧制)満期修了。熊本大学教授、筑波大学教授を経て、城西国際大学教授。筑波大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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