内容説明
大地を揺るがす地鳴り、激しい縦揺れ、横揺れ…。悲鳴と共鳴するかのように倒れるビル、家屋。一瞬のうちに街は形を失い、激しく燃える炎のなかに埋没していった。1995年1月17日、忽然と街は消えた…。阪神大震災の記録を、神戸市を支えてきた長田の街とそこに住む人々に焦点を絞り、災害当日から撮影敢行。極限の状況の中からやがて再生への道を歩もうとする長田の人々の姿を、被災前から長田の街を愛し撮影してきたカメラマン・牧田清が追った迫真のフォトドキュメント。「ホームレスの詩」を送り出したコンビがふたたび世に問う珠玉の一冊。
目次
レンズがないている
街は消えたか
一九九四年四月、長田
長田マダン
一九九五年一月十七日、長田
崩壊
夫よ、娘よ
生環
焼滅
わが街、長田に思いを込めて〔ほか〕