内容説明
社内報の発刊、放送局、映画製作、音楽祭…大親分の思いつきで、今日も始まる新・任侠道。「スター・ウォーズ」から「源氏物語」まで―ギャグとナンセンスとパロディの一大狂宴!
著者等紹介
小林信彦[コバヤシノブヒコ]
昭和7年東京生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
48
長編かと思ったら、短編だった。ドラマ化しても今でも面白そうだけど、時事ネタが多いもんな、ダメかな。ブルドックの繰り返しネタがいいな。江口寿史が影響受けたのは知らなかったな。どうも、昔ロッキングオンで松村さんと喧嘩したイメージがあってあんまり読んでない作家さんですが、改めて読んでみようかと思いました。2018/02/02
阿部義彦
22
去年から積読の大物を読了。そもそもは最初の一作のみのつもりだったのが話題になったので後の暴走を招いたとは作者の弁です。私も既読は半分くらいでしたので、今回も楽しめました。話やギャグ、そして元にしたテキストなどが複雑に絡み二重底、三重底になっていて、その辺の知識がある人は益々笑い転げること必死です。元祖オタクだけあって、大瀧詠一のナイアガラ音頭が出て来たり、スターウォーズのもじりだったり、1980年前後の世相も反映させて息もつかせぬ筆の走りぶりです。一番ウケたギャグは「あやまちはくりかえしませぬ 須磨義輝」2017/04/28
みいやん
7
よくわからないギャグもあったが、「オヨヨ大統領」を思い出して懐かしくて笑えた。2017/03/05
桑畑みの吉
6
本書は過去に出版された『唐獅子株式会社』(1977年3月~1979年6月雑誌連載)と『唐獅子源氏物語』(1980年1月~1982年8月)の合本となる。「もしヤクザがTV番組を創ったら?」「もしヤクザがフランス料理店を始めたら?」等をテーマに過去から当時(1980年前後)に至る映画や小説、社会時事ネタの数々を絡めた連作パロディ小説集である。当時の文化を実体験した人にとっては懐かしさ満載の内容だが、知らない人は意味不明に感じるだろう。『~株式会社』については筒井康隆氏があとがきで元ネタを詳細に解説している。2022/06/05
まふ
5
最高のギャグ小説。読みながらゲラゲラ笑える本に久しぶりにお目にかかった。マンガチックでありリアルであり、ひねってあり、知的であり、こんな面白い本はめったにない。2002/01/07