内容説明
百足山のトラブルシューター、颯爽登場。“枕”が主人公のハードボイルド。
著者等紹介
山上たつひこ[ヤマガミタツヒコ]
1947年徳島県生まれ。出版社勤務を経て漫画家に。1990年、マンガの筆をおき、本名の“山上龍彦”として、『兄弟!尻が重い』『蝉花』『春に縮む』などを発表。2003年より、再び“山上たつひこ”として、小説『追憶の夜』(のちに『火床より出でて』と改題)を発表。原作を担当した『羊の木』(いがらしみきお画)で、2015年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tom
12
山上たつひこは、ずいぶん昔、漫画で読んでいた人(「がきデカ」ではなくて「光る風」)。小説を書いていることは知っていたけれど、初めて読む。たまたま、図書館の「今日の返却本」の棚に転がっていたもの。「枕」で生まれてきた主人公が人助けをするという奇天烈な物語。面白いかと問われたら、ちょっと悩んでしまうけれど、あの山上さんが書いた小説ということなら、少々の時間の費消もやむを得ないか。2018/02/25
yurari
6
枕が主人公という設定がツボすぎて大興奮してしまった。強烈な登場人物と、無さそうでありそうな(逆か?)ストーリー。独特の世界観。山上氏の漫画も読んでみたい。2017/10/15
あぶちゃん
3
枕が主人公のハードボイル小説。シュールな内容は「がきデカ」ゆずりでしょうか。2016/02/08
rinpei
0
先日ツバメのねぐら入りを見に行った。明日も仲間と見にいく予定。夕暮れとともに無数のツバメに上空が埋め尽くされる。やがて大群で飛び交いながら高度を下げる。高度が10mにもなればパラパラと撒き散らした小石が落ちるように垂直に、あるいは群れをなしたまま川面を滑るように芦原に飛び込んでいく光景は圧巻。明日はそんな光景を千両や志保のことを思い出しながら見ることとなるのだろう。 2016/08/01
Ishizawa
0
興味本位で手に取ったが、意外にも読みごたえがあり面白かった。2016/01/01