内容説明
「典故」とは、詩文の中の言葉が拠り所とする、古典の故事をいう。中国の過去の詩は、「典故」を使用することによって、詩語の意味を、そして詩の思想を重層的にし、深めてきた。本書は、中国文学の碩学の、心中深く秘めた「典故の思想」から、教養に根ざした諧謔の精神を提唱する。寸鉄人を刺しながら、優しく微笑を誘う名批評。
目次
1 読書人余話
2 河上肇
3 ことば・文字
4 人と人
5 私の本・人の本
6 漢詩雑談
7 停年退職
「典故」とは、詩文の中の言葉が拠り所とする、古典の故事をいう。中国の過去の詩は、「典故」を使用することによって、詩語の意味を、そして詩の思想を重層的にし、深めてきた。本書は、中国文学の碩学の、心中深く秘めた「典故の思想」から、教養に根ざした諧謔の精神を提唱する。寸鉄人を刺しながら、優しく微笑を誘う名批評。
1 読書人余話
2 河上肇
3 ことば・文字
4 人と人
5 私の本・人の本
6 漢詩雑談
7 停年退職