出版社内容情報
新しい総合科学を創造
19世紀社会科学の創造者マルクスと、20世紀最高の歴史家ブローデルを総合。
新しい、真の総合科学の再構築に向けて、ラディカルに問題提起する話題の野心作。
〈来日セミナー〉収録。(川勝平太・佐伯啓思他)。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
20
23年前初出。 まだ取り上げていなかった。 変化が常態である。 これが広く受容されてきたことが、資本主義世界経済 の文化における、根本的な転換を示すものであった(27頁)。 社会科学は、特定目的を達成するため、 特定社会構造内での集団としての人間 によってなされる創作物(31頁)。 権力は経済制度と文化制度の双方の支配のなかにある(54頁)。 ウォーラーステインが言わんとしたことは、 取り込む一方で排除する(122頁)という、 一見矛盾した世界システムとしての、 資本主義世界経済なのである。 2014/05/05