キャンプ―日本軍の捕虜となった男

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784931284722
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

カナダから香港、そして日本へ。1942年から4年間に及んだ捕虜生活。死と隣あわせの過酷な世界で生きて還ることだけを望み、ひたすら前へ突き進んだ男の手記。2001年カナダ首相出版賞受賞。

目次

カナダ、ノバスコシア州ディバートから(一九四一年十月)
香港、サムソエポ兵舎の三週間
開戦―一九四一年十二月八日
ウォンネイチョン山峡の攻防
友の死
香港陥落
捕らわれの身に(一九四二年)
ノースポイント強制収容所
苦悩病棟
日本へ(一九四三年)〔ほか〕

著者等紹介

アリスター,ウィリアム[アリスター,ウィリアム][Allister,William]
1919年生まれ。第2次大戦前はハリウッドで俳優として活躍。戦時中はカナダ兵として香港へ送られ戦闘に参加する。1941年の香港陥落の際に日本軍の捕虜となり日本内地へ移送、抑留された。終戦後は作家としてメキシコ、さらにニューヨークで健筆をふるい、その後カナダへ戻ってモントリオール、つづいてブリティッシュコロンビア州で画家兼作家として活躍。処女小説“A Handful of Rice”(一握の米・未邦訳)でカナダの最優秀文学賞を受賞。長編映画“The Donnellys Must Die”(ダナリー一家は死ななければならない)(トロントのクロスト・フィルムズの依頼)をはじめ、舞台劇、テレビドラマ、映画、ラジオドラマなどの脚本も手がけ、ドキュメンタリー映画の脚本では数々の国際的な賞を獲得している。1986年にはカナダ文学推進連盟(The League for the Advancement of Canadian Letters)から作家賞を受賞。作家活動と平行して、画家としても長年旺盛な活動をつづけ、20回を超える個展を開催してきた。作品は、カナダ、フランス、南アフリカ、メキシコ、アメリカ合衆国、日本に所蔵されており、複製は世界各国の画商があつかっている。1993年カナダ政府の後援により、東京のカナダ大使館で展覧会が行なわれた。このとき公開された、本人の体験を60分のドキュメンタリー映画にまとめた“思いやりの芸術”(The Art of Compassion)はCBCテレビによりカナダ全国に放映された。現在は妻(1946年に結婚)とともにカナダ、ブリティッシュコロンビア州デルタで暮らしている

丙栞[アキシオリ]
1980年学習院大学文学部英米文学科卒業。これまで「武舎るみ」名で『World Wide Webイエローページ’96‐97』『時限爆弾2000』(以上、ピアソン・エデュケーション)『生きるよすがとしての神話』『野に雁の飛ぶとき』(以上、角川書店)『暴走する帝国―インターネットをめぐるマイクロソフトの終わりなき戦い』(翔泳社)などの翻訳をてがける。マーリンアームズ株式会社取締役。URL http://www.marlin‐arms .co.jp
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