内容説明
日本の“家”の歴史において“子ども”はどのように位置づけられてきたか。また、文化史の流れのなかで“子ども”はいかなる範疇に布置されてきたか。「儀礼」という視点にたち日記、絵画、物語などさまざまな史資料を通して原始・古代から中世にわたる“子ども”と“家”の歴史と文化をみわたす。
目次
生育儀礼の文化史―“子ども”と“家”
1 原始・古代の「子ども」―考古学からみた生育儀礼
2 平安王朝社会の着袴
3 男子の成長と儀礼―日記からのアプローチ
4 描かれた出産―「彦火々出見尊絵巻」の制作意図を読み解く
5 抱擁と童名―『うつほ物語』心性の生育儀礼
6 「産ぶ屋」の賀歌―『うつほ物語』『源氏物語』と人生儀礼
7 物語史における元服と裳着―『源氏物語』『狭衣物語』を中心に
著者等紹介
服藤早苗[フクトウサナエ]
1947年生。埼玉学園大学教授。日本史・女性史
小嶋菜温子[コジマナオコ]
1952年生。立教大学教授。日本文学・王朝文化史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 親子関係の生涯発達心理学