感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
25
図書館で借りた本。 ロボット制作所がブラック企業みたいだったり、女性に子どもが生まれなかったり(現在の少子化に通じる)1920年発表とは思えない作風でした。 2018/05/15
ndj.
10
「ロボット」という言葉はこの戯曲に由来するそう。機械ロボットではなく『A.I.』のような生体ロボットをイメージして書かれている。1920年の作品であるのに、現代の想像力とほとんど変わらない射程をもっていることに心底驚く。人間の想像力は100年前からたいした進歩を遂げてはいないようだ。S・ソンタグが『隠喩としての病い~』で言及していた「白い疫病」(白疫病)併載。世界的疫病の唯一の治療法を知る医者が、その治療法の公開条件として、独裁者に対し永久平和の公約を迫ったら…というお話。こちらも非常に面白かった。2016/06/03
はじめさん
7
発表後100周年記念! 2021年1月31日(日)14:00ー チャペック「ロボット」課題でオンライン読書会を開催します。 https://bookmeter.com/events/8033
twinsun
7
自業自得の人類滅亡のビィジョン。なかなか強烈だ。2019/04/09
の
4
読んでいる時にずっと「手塚治虫?」と思っていたのは、人工知能を持つロボットが出てきたからでしょう(調べてみたらこの本が「ロボット」の語源みたいです)。さらに驚くべきことに、これが書かれたのはコンピューターも無かった西暦1920年。当時の人はこの戯曲をカフカのように非条理な世界からの警告と捉えたのでしょうが、21世紀以降は現実問題としてまた新たな側面を発見できる。チェコ文学はマイナーだけど面白い作家が出てくるなぁ。2011/01/12