感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
14
シューラは犬。なんとも不思議な語り口は小説のようだと感じていたら、作者は現代フランスの人気ベストセラー作家なのですね。シューラの恋と婚約までの心の動きが、淡々と描かれる。リゾート地で優雅に主人と遊び、恋人となるフロールと出会うのも、まるでドラマのよう。ことば少なの白い紙面から漂う香気。ゼルフュスの媚びない絵もすてき。2015/12/08
seacalf
13
洒落た感想に導かれて、洒落た絵本を読む。 作者はなんとあのパトリック・モディリアーノ。主人公は作家の秘書であり、犬。そう、主役のシューラは犬なのだ。彼には数奇で幸せな展開が待っている。人間の世界で人間のように振る舞いつつも、自分が犬であることを強烈に意識してるあたり、なんだか紅の豚のポルコを思い出す。スタイリッシュで、いかにも外国的なイラストがまた楽しい。2017/02/21
グーグー
3
ノーベル文学賞作家パトリック・モディアノが文を書いた絵本。グラフィック的な構図にシックな色合いの絵がしゃれた感じ。犬（シューラ）が主人公のこの絵本は、児童書というよりはむしろ大人のための絵本ではないかな。2015/05/27
soran
1
語り手は犬なんですよ。犬なんですが、豪華ホテルに泊まってスキーしたりステキなお相手にめぐり合ったりして、でもって選んだ飼い主は作家で、なんと最後には、、、という独特のユーモアの効いたフシギ系物語。おしゃれな絵が物語をひきたてています。2014/10/12
