内容説明
ヴォルデモートの復活のせいで、夏だというのに国中に冷たい霧が立ち込めていた。そんな中を、ダーズリーの家にダンブルドアがやって来るという。いったい何のために?そして、ダンブルドアの右手に異変が……。17年前の予言は、ハリーとヴォルデモートとの対決を避けられないものにした。過酷な運命に立ち向かう16歳のハリーに、ダンブルドアの個人教授が始まる。
著者等紹介
松岡佑子[マツオカユウコ]
静山社社長、同時通訳者、翻訳家。国際基督教大学(ICU)卒、モントレー国際大学院大学(MIIS)国際政治学修士。AIIC(国際会議通訳者協会)会員。NHK中央番組審議会委員、小石川ロータリークラブ会員、財団法人国際教育振興会評議員、みやぎ夢大使、福島県「しゃくなげ大使」。ICU卒業後、海外技術者研修協会常勤通訳。上智大学講師、MIIS客員教授として通訳教育の経験も深い。国際労働機構(ILO)では1981年以来年次総会の通訳。ハリー・ポッターの翻訳者として講演も多く、エッセイストとしても活躍中。日本ペンクラブ会員。亡夫の意志を継ぎ、日本ALS協会を支援して、2006年ALS国際会議を横浜で開催する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
214
一番語りたい事を語るとネタバレになるので、無難に。本作でシリーズは大転換を迎える。しかし本作はシリーズにおいて大いなる変化をもたらしてはいるが、プロットに複雑さが無いのは残念。今までのシリーズでは知的好奇心を揺さぶられるミステリ趣向が凝らされていたが、今回はごく平板に語られているのではないか。そしてあの憎まれ役の人物のキャラクターが本書で立ちまくったのは確か。次の最終巻でどのような展開になるのか、目が離せない。いやあ、商売上手いなぁ、ローリング女史!2009/10/16
ジェンダー
104
スネイプが騎士団とだけでなくヴォルデモートとのスパイである事が良くわかる作品で、ダンブルドアとの勉強会に寄り、ヴォルデモートの過去をしり、それによりダンブルドアがどういう行動をとろうとしているのかを少し知れる作品です。2013/03/13
扉のこちら側
89
初読。2015年1014・1015冊め。前巻よりはハリーのとげとげしさが減ったが、相変わらず楽しい学園生活だとは手放しには言えない。口ばかりでそれほど害はなかったマルフォイもついにダークサイド堕ち。次巻はますます学園生活からは離れていくのかな。恋模様もいろいろ。2015/08/25
なな
86
もうダメです。涙腺崩壊です。4章にて「心配しなくともよかろうぞ……わしと一緒じゃからのう」そして26章にて「わしは心配しておらぬ……きみと一緒じゃからのう」1年を通してダンブルドアはハリーの成長を見届けました。ダンブルドア大好きだったので、涙が止まりません。あと、賢者の石での「…死とは長い一日の終わりに眠りにつくようなものだ(略」ハリーがまだ1年生の時ダンブルドアが告げた言葉は、とても深い意味を持っていると思われる。あの時は何も感じなかったが、今はもう…。 ハリーのendで待ってるのは死か生か。2013/08/18
有
78
信じる者は救われるのか。信じた者が馬鹿なのか。良心ってなんなんだろう。衝撃のあまり言葉も出なかった。まだまだ幼いし、騎士団程の能力もまだないのに、立ち向かう現実はあまりにも厳しすぎる。周りの子達のように、ろくに冗談を言い合ったり恋人同士を楽しんだりも出来ないなんて。マルフォイ、親の感情に縛られて、自分で考える前に善悪を決められてきたんだろう。嫌味な子に育つのは仕方無いのかもしれない。1年生の頃から見てきたので、皆の恋愛事情を見せられるのがなんとも言えない。とうとう最終巻。怖いけど、希望はすてない。2013/04/02