ウイメンズブックス
女・アート・イデオロギー―フェミニストが読みなおす芸術表現の歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 282p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784915165443
  • NDC分類 702
  • Cコード C0070

出版社内容情報

女性アーティストがの歴史からごっそりと抹殺されたのは20世紀特有の出来事である。そこで私たちが考えようとしているのは大変重要である根本的な問題、つまり「なぜそうなったのか」である。

内容説明

美術史という「正史」をフェミニストの視点で検証し、批判する論争の書。

目次

第1章 批評のステロタイプ―本質的な女らしさ、あるいは女らしさはどこまで女の本質か、ということ
第2章 手工芸と女性―アートのヒエラルキー
第3章 神に仕える小さな芸術家
第4章 描かれたレディーたち
第5章 ふたたび20世紀へ―女らしさとフェミニズム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たろーたん

2
個人的には女性器を芸術化したジュディ・シカゴの作品が好きかな。男性が描く女性はヌードであっても女性器は閉じていて、妙に神聖化された感がある。アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』とか。ガルニエ『難破船の遭難者』とか。でも、彼女の作品は、女の身体を見る男の視線を拒否して、女の強さと傷つきやすさを併せ持つセクシュアリティを主張している。『ディナー・パーティー』とかも結構気持ち悪いんだけど、妙に見入ってしまうのは、それが芸術として昇華されているからだと思う。2023/06/11

amnioticfluid

1
いわゆる「モダンアート」と言われる時代の作家や視点について興味があって借りたので、ちょっと方面違った。私は通訳の仕事柄、「通訳は女性の仕事でシャドウ・ワークである」という議論を耳にすることがある。アートの場合、マネージメントやキュレーション、パトロンなどもあるので、そこらへんをね、もうちょっと深めて考えて見たいと思います。2015/11/20

しまりんご

0
女性と芸術の関係性について。研究書であると同時に、今後とるべき指針を表明した本でもある。「女性の芸術」が置かれている立場と、そうした歴史、現状を生み出した要因を解明しようと試みている。2015/04/25

brzbb

0
美術史や評論家から無視された女性アーティストに光を当てるということではなく、なぜ無視されるようになったか、なにがそうさせたか、それはアーティストとは男性のことであり女性が創るものはアートではないという家父長制イデオロギーであり、女性は家庭的な母親であるべきという近代ブルジョワ・イデオロギーである、ということを中世から現代までの状況や女性アーティストに対する評論をみながら論じていく。原書発刊時の1980年ごろでも評論家は偏見まみれだったことに驚く。2020/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/320641
  • ご注意事項