内容説明
家を出て行ってしまった犬のマルを心配して町中を探し回るタケル。不安な気持ちと台風の描写が重なり、風や空気の重さが絵本からあふれる。ボローニャ国際絵本原画展入選後、2004年にフランスで出版された絵本、ついに日本へ!
著者等紹介
山本久美子[ヤマモトクミコ]
多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。大学でリトグラフを学ぶ。2003年、05年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選。03年の入選を機にフランスにて『`A la recherche de Maru(マルをさがして)』(Lirabelle社)を出版。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おはなし会 芽ぶっく
18
タケルは飼い犬のマルを叱ってしまい、マルはいつの間にか外に出てしまい帰ってきません。台風が迫っている中、お母さんにダメと言われてもタケルは外にマルを探しに家を出ます…。クリーム色が背景の絵本に、黒と赤で描かれています。そのコントラストが、迫力と穏やかさをうんでます。2022/05/21
ツキノ
9
(E-626)ボローニャ国際絵本原画展入選作品で、フランスで2004年に出版された絵本。黒と赤の絵がクリーム色のページの上で踊る、という印象。特に素晴らしい風と雨の描写が、いなくなったマルという名の犬を探すぼくの不安感も同時に表している。しかし、どうしてか、犬の描き方だけがマンガチック。2019/11/28
憩子
2
叱ったら、出て行ってしまった犬のマルを探して、台風が近づく中を探し回るタケルくん。歩道橋の下にいた白い犬が気になる。2020/07/03
HNYYS
2
図書館本。台風の激しさと感情の高まりが見事にマッチしていたような描き方でしたが、話は今一つ感銘をうけなかった。2020/01/20
NOYUKI
0
可愛い絵本!マルが可愛すぎる。歩道橋の下にいた犬が気になる…すごく素敵な絵。紙色がクリーム色で、炭のような黒と鮮やかすぎない赤のリトグラフ。素敵。2022/05/02