内容説明
「教室で実際に起こった子どもたちの物語」学校一の問題児と言われた男の子の涙、声を出せなくなった孫娘をかばったおばあちゃん、卒業後みずからいのちを絶った女の子が遺したメッセージ、家族から暴力を振るわれた男の子のついたウソ、交通事故でお父さんを亡くした男の子の願い。生徒から「先生のクラスの生徒でよかった」と言われ、教師から「先生のクラスの生徒になりたい」と言われる、福岡の名物先生、初書籍。
目次
第1章 生きているだけでいい
第2章 愛されることの強さ
第3章 6年3組の卒業式
第4章 心のビー玉
第5章 いのちの授業
第6章 学校に行こう
第7章 こえを聞き、光を見せる
著者等紹介
香葉村真由美[カバムラマユミ]
子どもたちの真実の物語を全国で伝え続ける、福岡市の現役小学校教師。日本メンタルヘルス協会心理学講座卒業。2008年よりスタートさせた講師活動は2017年7月末現在、全国で300か所、延べ3万人以上の参加者を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kemi
59
恩師に感謝します。2017/11/28
かおり
26
6年生の娘、来週卒業だというのに、先週から突然クラスで「心のビー玉」始まったそうで。私も期待してましたが、娘は不満ばかり。まず、始めたのが担任ではない先生。ジャッジもその先生。「良いことだけでなく悪いことも報告するように」。問題児が普通の事を普通に出来ればビー玉10個。その他の子は貰えず。問題児は先生の前では良い子になり、その他の児童は「ひいきしてる!」と不満ばかり。みんな自分の良いことは報告するが、他の子のことは、悪いことを報告。女子の一部は「何で今更こんなこと」と冷めている。2021/03/16
セレビ
5
ここまで壮絶なドラマみたいな人生を送っている人がいたとは、教え子の自殺というどん底から娘たちに救われる、生きているだけでいいという言葉で、実は教え子はその言葉を待っていた、そこからは周囲から何と言われようが子供たちを信じ数々の奇跡を産む、本当に素晴らしい人。2019/03/30
chiro
5
ちょうど姪の卒業式(高校だけど)に出席したところだったので、尚更子供が愛おしく感じられました。2018/03/03
BECCHI
2
子どもたちのことを本当によく考えて苦しみながらも教師という仕事に生きがいを感じ… 読んでいてすご〜く素敵だとは思ったが、少し辛くなってしまった。僕にはここまでは出来ない。僕という人間ができる教育は香葉村先生とは違う。でも、子どもを思う気持ちというものはもちろんある。自分が子どもたちのためにできることを探すことが大事だと思った。でも、こうして子どもたちのエピソードをたくさん語れる先生には憧れる。自分もそういうエピソードをたくさん話せる教師という部分は目指していきたいとおもう。2019/08/07