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出版社内容情報
江戸末期から明治にかけて、二宮金次郎の財政再建手法は報徳運動として全国に広がった。
そしてそこから生まれた虚像「金次郎像」は大日本帝国を支える「臣民」の手本とされた。
ところが、戦後はGHQによって「民主主義者」として称揚される。
歴史の深層から時代ごとに塗り替えられた「金次郎像」を掘り起こしていく。
小澤 祥司[オザワ ショウジ]
著・文・その他
内容説明
二〇一八年度の小学校道徳教科書に「金次郎」が復活している。江戸末期から明治にかけて、二宮金次郎の地方財政再建手法は報徳運動として全国に広がった。そして、そこで創られた「金次郎像」は大日本帝国を支える「臣民」の手本とされた。ところが戦後は一転GHQによって民主主義者として称揚される。歴史の深層から、時代に塗りかえられた「金次郎」を掘り起こしてゆく。
目次
第1部 金次郎とその継承者たち―報徳運動のひろがり(二宮金次郎とはだれか;受け継がれる報徳思想;時代に翻弄される報徳運動;報徳運動のひろがり)
第2部 金次郎が求められた時代―臣民の手本から民主主義者へ(教育勅語とつくられた金次郎像;国家主義の台頭―戦争への道;民主主義者としての二宮金次郎)
著者等紹介
小澤祥司[オザワショウジ]
環境ジャーナリスト/科学ライター。1956年静岡県掛川市生まれ。東京大学農学部卒業。おもに生物多様性、自然エネルギー、持続可能な社会をテーマとして執筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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