節英のすすめ―脱英語依存こそ国際化・グローバル化対応のカギ!

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節英のすすめ―脱英語依存こそ国際化・グローバル化対応のカギ!

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907961091
  • NDC分類 830.4
  • Cコード C0080

出版社内容情報

英語ができなきゃダメの脅迫観念から自由になり、節度をもって英語を使おうよ!と脱英語依存をすすめる。なぜ節英なのか、英語の光と影をさまざまな角度から検証。英語を飼いならす、りんご(隣語)をかじろう、意外と日本語でいける等々、節英の具体的な方法も満載、セツエイを国際語に!と提案する。節英から世界の別の姿が見えてくる。

第1部 なぜ「節英」なのか――国際語としての英語の裏側



○導入:英語の光と影



第1章 節電から節英へ



 節電の意義/「不足」ではなく「過剰」に対して/過剰な英語依存!?/「ポジティブ思考」をこえて/「節英」とは何か



《コラム1》日本で原発と英語の普及がが同時進行したのは偶然?



第2章 「9・11」と英語



 「9・11」は何を指すのか/国際的な連帯感の断絶/英語の問題としての「9・11」/英語の「安全神話」の崩壊



《コラム2》外国語教育から見た安保法制論議の落とし穴



第3章 「自国化」による情報伝達の屈折



 ドイツの「フクシマ」報道/日本におけるドイツの「エネルギー転換」報道/国際ニュースにおける英語圏の役割/英語圏バイアス/英語圏=世界?



第4章 共通語の限界 



 ことばが通じれば理解し合える?/内側の視点と外側の視点/外からの視点では見えないもの/国際ニュースの三つのバイアス



第5章 言語運用力の格差



 「ネイティブ」はここが違う!/「違い」が生み出す効果/「ネイティブ」同士・非「ネイティブ」同士の格差



《コラム3》国際会議の英語事情



第6章 では、どうしたらいいのか



 もっと英語を?/努力主義で大丈夫か/言語的格差社会をめざすのか/何を犠牲にするのか/バイアスの拡大/成り上がり戦略でうまくいかないわけ



《コラム4》節電してみました





第2部 節英はどのようにできるのか



○導入:英語は薬!



第7章 英語を飼いならす――「国際英語」という発想 



 「ネイティブなみ」は現実的で妥当な目標か/「共通語としての英語」/めざすはわかりやすさ/ネイティブ英語に代わる国際基準とは/ネイティブに国際英語を教えよう!/国際英語の効果と限界



《コラム5》カタカナ語の功罪



第8章 国際語としての英語とどうつきあうか

 

 何をしたいかを明確に/共通語(国際語)よりも現地語優先で/恥ずかしがらずに/他者の力を借りつつ/多様性を尊重する/節英五か条



第9章 りんご(隣語)をかじろう



 異なる視点への気づき/言語の社会的な相対性/知のポートフォリオを豊かにする/養子言語と言語分業社会/お勧めのりんご――手話とエスペラント



《コラム6》?u vi estas Esperantisto?――ブラジルでの出会い



第10章 多言語とどうつきあうか



 第一条 何をしたいかを明確に/第二条 共通語(国際語)よりも現地語優先で/第三条 恥ずかしがらずに/第四条 他者の力を借りつつ/第五条 多様性を尊重する/五か条を応用してみると



《コラム7》理系研究者の言語事情――英語オンリーは非効率



第11章 意外と日本語でいける



 日本語による国際化/日本語の国際化/日本語のための国際化/国際語としての日本語



《コラム8》日本語話したいのに――話してもらえない在日外国人



第12章 日本語をもっと活用するために



 通翻訳は使い得/漢字の功罪/言語は意味だけではない



《コラム9》当世留学生日本語事情





おわりに――私たちはどの方向をめざすのか



 エネルギーと言語の二つの方向性/行動の節英/構造の節英/セツエイを国際語に!

木村 護? クリストフ[キムラ ゴロウ クリストフ]
1974年名古屋生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科教授、大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻教員。専門は言語社会学、言語教育学。主に少数言語の維持・活性化、異言語間コミュニケーションを研究している。
主要著書に『言語にとって「人為性」とはなにか』(三元社、2005年、単著)、『媒介言語論を学ぶ人のために』(世界思想社、2009年、共編)、『言語的近代を超えて』(明石書店、2004年)、『マイノリティとは何か』(ミネルヴァ書房、2007年)、『バイリンガルでろう児は育つ』(生活書院、2008年)、『外国研究の現在と未来』(上智大学出版、2010年)、『言語意識と社会』(三元社、2011年)、『多言語主義再考』(三元社、2012年)(以上共著)など。

内容説明

まずは日本語、できるかぎり相手言語、最終手段として英語。脱英語依存から世界の別の姿が見えてくる。脱英語依存こそ国際化・グローバル化対応のカギ!

目次

第1部 なぜ「節英」なのか―国際語としての英語の裏側(節電から節英へ;「9・11」と英語;「自国化」による情報伝達の屈折;共通語の限界;言語運用力の格差;では、どうしたらいいのか)
第2部 節英はどのようにできるのか(英語を飼いならす―「国際英語」という発想;国際語としての英語とどうつきあうか;りんご(隣語)をかじろう
多言語とどうつきあうか
意外と日本語でいける
日本語をもっと活用するために)
おわりに―私たちはどの方向をめざすのか

著者等紹介

木村護郎クリストフ[キムラゴロウクリストフ]
1974年名古屋生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科教授、大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻教員。専門は言語社会学、言語教育学。主に少数言語の維持・活性化、異言語間コミュニケーションを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ドシル

12
率直に面白かった!! 現在の日本の英語教育に一石を投じる内容。 共感できるところがたくさんあった。 私の英語力は第二言語とまでは言えず、外国語としての英語力しかない。 私の経験でも、ネイティヴの英語はわかりづらく英語が非母語の外国人の話はわかるという経験をしている。 更に、道で外国人に片言の日本語で話しかけられ、英語で答えたら、英語はわかりませんと日本語で言われたこともある^^; まずは日本語、できるかぎり相手言語、最後に英語、、これは実践したい。 そして、この本を読んでエスペラントを学びたくなった。2017/02/13

ぽんくまそ

10
著者とは国際語エスペラントをやっている関係で知人である。だから他の読者と違ったバイアスがありかえって評価しづらいかもしれないが、この本の意義を以下に記す。①英語を話せるようになろう洪水の出版界において真逆の本が書店に置かれること(あなたはこちらが米英人に言葉を合わせる不平等に思いを馳せたことはありませんか?)②しかし英語を敵視するのではなく、良いことも認めた上で悪いことを実例であげ、そうならないため何でも英語ではなく節度ある英語と日本語などの使用を模索し簡潔な提案に持ち込んでいること③体験実例が色々あり2019/08/08

Nobu A

5
2016年初版、20年第3刷。国際文化フォーラムの「隣語」に倣ってタイトルが言い得て妙。国際語として幅を利かせる英語とどう付き合っていくかを問う。英語支配の恐れや多言語学習の勧め等、日本の英語教育及び産業に関しては出尽くした感があるが、他著と一線を画す。9/11と福島原発事故を取り巻く言説や偏重を考察。英語依存の弊害に警鐘を鳴らし、他言語に目を向ける重要性を説く。自ら節電を実践し手話とエスペラントを学ぶ筆者の人柄も垣間見、興味深い内容だが、構造的問題に触れていないのが残念。英語以外の言語学習提唱も空回り。2022/02/05

カフェオレ

5
日本の外国語教育の現状に一石投じる本で非常に勉強になった。8月からアジア圏に留学に行く身として、心がけなければならないこととして一番覚えておきたいのは、恥ずかしがらずに言語を使用すること。よく言われることだけど一番難しい。本の中で、異なる言語をうまく使おうとすることで表情などが乏しくなることにとても納得した。言語出来なくても自分からどんどんコミュニケーション取ることを心がけます。当たり前のことだけど、筆者の経験談を交わっていて今まで言語使用に対して疑問を持ったことなかったが、その何故と理由が分かった。2018/07/13

イカ

4
英語を学んだことのあるすべての人に読んでほしい本。英語の国際化に対して、①「英語帝国主義」だ!英語の暴力だ!と言って批判するのでもなく、②これだけ英語が広まってしまったんだから仕方ないよね、と開き直るのでもない。英語との適度な付き合い方について考えさせられる。それだけではなく、英語以外の、電気、お金、労働…などについても同じく、節度を持って付き合わないといけないなと思わされる。2019/10/02

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