北の大地の物語<br> おおかみのこがはしってきて

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北の大地の物語
おおかみのこがはしってきて

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  • サイズ B5判/ページ数 32p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784907542665
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

「ねえ、どうして?」

男の子がお父さんに聞きました。

アイヌの深い知恵に学ぶ命の物語。





アイヌに伝わる早口言葉を元に描かれた物語です。

親と子の対話を通じて、知恵の神髄に近づいていきます。

ストーリーは軽やかにテンポ良く、ユニークな飛躍を繰り返していき、

独特の面白みを醸し出しています。





【本書あとがきより】

アイヌの人々は、北の大地の先住民。はるかな昔から、大自然のふところで、豊かな暮らしを営んできた人々です。それは、大地から奪うのではなく、大地の恵み、それをもたらしてくれるカムイ(アイヌにとっての神)に 心から感謝する暮らし。人々が捕る鮭や鹿はカムイが遣わしてくれたもの、人々が捕る熊は客となって来てくれたカムイ自身と考え、心から感謝を捧げてきたのです。彼らは、一本の木を切り倒す時でさえ、深い祈りを捧げてきました。そんな人々の心の中には、とても豊かな、まるで天に輝くきら星のような物語の世界がありました。それは、北の大地からの贈り物。21世紀の今日、あまりにも多くの問題を抱えこみ、道に迷っているわたしたちへの、すばらしい贈り物なのです。(寮美千子)

寮 美千子[リョウ ミチコ]
著・文・その他

小林 敏也[コバヤシ トシヤ]
イラスト

内容説明

「ねえ、どうして?」男の子がお父さんに聞きました。アイヌの深い知恵に学ぶ命の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiha

35
『あふれでたのはやさしさだった』(寮美千子))で奈良少年刑務所の社会性涵養プログラムとして「絵本と詩の教室」に使った絵本と知った。アイヌの少年がお父さんに「どうして」「どうして」と問う。まるで哲学みたひ。お父さんははぐらかすことなく答えてゆく。アイヌ文化の神髄をうかがわせる絵本。2020/01/27

とよぽん

28
ロクリン社2019年1月初版。アイヌ民族の早口言葉から創作されたお話で、大地の恵みを讃える深い自然観が伝わってくる。「ねっこは みえないけれど ほんとは みんな つちから うまれた きょうだいなんだ。」 2019/12/17

ヒラP@ehon.gohon

24
狼より偉いものは何? 氷で滑った狼の子を見て、お父さんと子どものやり取りが、不思議な展開を始めます。 狼より偉いのが狼だったらどうしようかと思っていたら、一番偉いのは土。 アイヌの哲学でしょうか? 納得というよりも、やり取りの展開を楽しみました。 氷でオチがつくのもユーモラスで好ましく思いました。 2019/05/11

かおりんご

21
絵本。アイヌのお話。誰が一番偉いか語られるところが面白い。アイヌのカムイに対する考えが色濃く現れている。2020/07/26

みつばちい

19
末っ子に読んだ。アイヌの早口言葉をもとにした絵本。オオカミの子が氷の上で転ぶのは、氷の方が偉いから。でも氷はとける。それはお日様の方がえらいから、、とねずみの嫁入りのようにつながり、土が一番偉いとたどり着く。人も動物も植物も大地に育まれた、同じ根っこを持つ兄弟とのメッセージがよい。最後のユーモアにくすりとさせられた。2019/06/07

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