内容説明
カフカ、トラークル、ベン、ココシュカ、ヴィトゲンシュタイン…二〇世紀の“解読不能なもの”の系譜をさぐる。
目次
1 二〇世紀の虫(意識の絶対的な小ささについて;見知っているがわからないもの ほか)
2 群衆、もうひとつの群衆(カネッティの群衆採集;接触恐怖 ほか)
3 全世界メルヘン(撞着語法;生の影 ほか)
4 差異とライオン(「一人でありながら同時にいくぶんか群衆であるような」一人の死;接触が禁止され、思想は「言葉というもの」の問題になる ほか)
著者等紹介
瀬尾育生[セオイクオ]
1948年名古屋に生まれる。1973年東京大学文学部独文科卒業。詩人
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