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路上のうた ホームレス川柳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 127p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784904515013
  • NDC分類 911.46
  • Cコード C0192

内容説明

福岡の元ビッグイシュー販売者とその仲間たちが、路上生活の日々をつづり続けた800句の川柳から、選りすぐりの300句をまとめた川柳集。暑さ寒さにさらされ、寝場所や食事をまかない、孤独の中で生きる極限の暮らし。しかし、そこから生まれる一句一句には、逆境を突き抜ける究極のユーモアと生きる力があふれている。ビッグイシュー販売者による路上販売だけで1万冊以上を売り上げた話題の一冊。

目次

第1部 ホームレスの四季(春;夏;秋;冬)
第2部 ホームレスを生きる(食べる;住まう;着る;まち、仕事;暮らし、生きる;つながり、仲間)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

143
ビッグイシューの販売者が、路上生活者の川柳を選りぬいて編成300句。どこにでもある風情。春夏秋冬一句ずつ。「寝床からツクシが芽だす春景色」「蝉の声早く起きろと催促し」「名月を天に仰ぎつ夢ん中」「軒下で寝てる自分も雪化粧」…体や心に不調を感じ、誰しもがそれぞれの感情をもって生きている。人に優劣というものは存在しない。ある人が言った、集団から排除しろと。そんな人はいない。みんな同じ空の下で生活している。同じ雲を追いかけて、同じ雨に打たれている。悲しみだって喜びだって同じ。路上のうたは風に吹かれて聴こえてくる。2021/11/30

しいたけ

122
都会の路上で『ビッグイシュー』を買い求めた際、束の上に置かれた本書が目に止まった。本のことを尋ねると、語る語る販売員さん、それはもう誇らしげに。仲間が作った川柳が本になったこと、路上での手売りだけで1万部を突破していること。読めば自虐ネタのオンパレード。路上生活仲間との連帯感にほっこりもする。可笑しく読んでいるはずなのに、目から溢れてくるものが。当たり前に明日を迎えられない暮らしの苦しさ。捨てきれない暖かな思い出。雨や寒さや、日照りや蚊。剥き出しの心にはどれも辛かろう。必死で生きる人に心からのエールを。2017/11/08

はつばあば

58
「路上と老人の行く末も似たりブラックな笑い」とでも言おうか。爺様がまだ仕事をしてた頃、休みになると四条の場外馬券売り場へ通っておりまして・・勝てばその方達にお弁当などの差し入れをしておりましたが・・「食べ物は止めておき」の私の一言で寸志を。いつ・何時その身になるか分からん。路上で生活するわけではないが、昨今一軒家に老人の一人暮らしの方の多いこと。家の前に椅子を出し、じっと通る人を見ている年配の女性。衣食住足りても心の寂しさは埋められぬ。2016/08/20

まめ@暫くイン率落ちます

21
路上だけで1万冊売り上げた驚異の書。タイトルの通り、ホームレスの方が作った川柳の本で約8000句の中から選び抜かれたものを収録。どれもこれも一捻りされていて面白かったです。ブラックユーモアでしょうか。本書からひとつだけお披露目します。 「寝袋を 敷いて見上げる おぼろ月」 満月も涙で朧月夜になってしまったのでしょう、生の声が聞けます。2018/09/27

はづき

13
ビッグイシューの販売員さんから買うつもりが、前もって予約(?)がいると言われて、あきらめていたら本屋さんで見つけて購入。過酷な現実を川柳にできることは、当人にとっても生き延びる力になっているんじゃないかと想像する。2016/08/18

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