内容説明
主体思想、主体哲学とは何か?!韓国に亡命した黄長〓たちとともに、その理論構築に大きく関わった在日コリアン研究者による集大成の書。主体哲学は従来の唯物弁証法を主体的唯物弁証法に発展させ、人間の本質的特性を解明した。さらに唯物史観を主体史観に包摂させ、人類の歴史を階級闘争の歴史から自主性発展の歴史に修正した。集団は個人を産み、個人は社会的集団を形成する。個人の運命開拓なしに、人類の運命開拓はありえない。したがって、人生観は世界観を総括する位置にある。
目次
第1部 主体的世界観の哲学的基礎(哲学の使命と哲学の根本問題;主体的唯物論と主体的弁証法;人間の本質的特性;世界における人間の地位と役割)
第2部 主体的社会歴史観(社会の本質;社会的運動の主体と本質的特徴;理想社会への展望)
第3部 主体的世界観の人生観(主体的人生観の創始;人間の生命の本質(生命観)
人間の生活とその本質(生活観))
著者等紹介
朴庸坤[ボクヨウコン]
1927年韓国全羅南道和順郡に生まれる。1955年愛知大学修士課程を修了、愛知大学法経学部国際問題研究所専任研究員。1960年朝鮮大学校教員。1964年朝鮮大学校政経学部長。1981年朝鮮大学校副学長。社会科学研究所(朝鮮大学校内)創設、所長に就任。1985年在日本朝鮮社会科学者協会会長(~1995年)。主体思想国際研究所(本部は東京)理事(~2005年)。1998年総合研究開発機構招聘客員研究員(~2004年)。2010年それまでの朝鮮科学院の院士・博士・教授の肩書き及び金日成勲章を剥奪され、朝鮮総連中央委員会を解任される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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