内容説明
アメリカ再生は、どう計られるのか!1776年、アメリカ建国と、時を同じくして書かれたアダム・スミスの『国富論』、エドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』に立ち返り、気鋭の経済史家・国際政治学者の精緻な分析によるあるべき「精神の見取り図」(historical and economic perspective)を示す。
目次
第1章 衰亡のモデル
第2章 水星と火星―商業か戦争か
第3章 曖昧にして不規則な体系におけるルールの問題
第4章 この状況は続くのか?
第5章 火星の勝利―戦争とグローバリズム
第6章 テルミヌス―周縁を越えて
第7章 神聖ローマ帝国とローマ帝国
結論
著者等紹介
ジェイムズ,ハロルド[ジェイムズ,ハロルド][James,Harold]
1956年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で学んだのち、アメリカに渡り、プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン・スクール公共・国際関係学部歴史学・国際関係学教授として現在に至る。専門はドイツ史とヨーロッパ経済史だが、それだけに留まらず、グローバル化がもたらす経済問題にも大きな関心を抱き、特に1929年の世界恐慌をグローバル化の進行と重ね合わせつつ検討してきた
小林章夫[コバヤシアキオ]
1949年東京生まれ。上智大学文学部英文学科教授・博士(文学)。同志社女子大学教授などを経て現職。18世紀のイギリス文学を足がかりに、近代イギリス文化を多彩な視点からとらえる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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