出版社内容情報
《内容》 上手な動き・下手な動きとはどのような特性を持った動きなのであろうか。上手・下手を決めるのは脳を中心とした神経系の働きの結果である。筋力トレーニングにより筋肉の性能を高める。筋力の向上に伴ってそれを操る神経系の命令機能も向上させなければ、身体は暴走してしまう。筋と神経がうまく調和してはじめて、ヒトの動きはスムースになり、容易に目的を達する運動を行うことができるようになる。本書の対象読者は、一般人、スポーツ選手、コーチ、スポーツ科学、身体運動科学、リハビリテーション分野に興味を持つ学生や研究者などである。ヒトの運動機能に関心を持つ人たちのガイドブックとして役立つことを願う次第である。
《目次》
1部 随意運動の基本的な神経制御機構とその構造 2部 運動神経生理学研究の解析手法とその実際 3部 障害者・高齢者の随意動作 4部 日常生活における随意動作 5部 スポーツにみられる随意動作 6部 運動神経生理学研究の動向と今後の展望