内容説明
本書は日本鉄鋼協会社会鉄鋼工学部会「鉄の歴史―その技術と文化」フォーラム所属「近世たたら製鉄法の歴史」研究グループの5年余りの活動成果をまとめたものである。近世たたら製鉄とは砂鉄を原料とする日本古来の製鉄法を源流とし、千年余の歴史を経て近世にほぼ最終的な姿を確立し、明治期に近代製鉄法が導入されるまで産業として存続した製鉄法のことである。本書はその歴史を前史と成立の経緯、近世以降における発展、明治期における改良の試みと評価の各章に分けて述べ、近世たたら製鉄法の成立、発展、衰退を通観した。
目次
前史
近世たたら製鉄法の成立
近世たたら製鉄法の発展
近世たたら製鉄法の改良と評価
おわりにかえて―異論・異説について