出版社内容情報
インド・中国・日本の広範多岐な仏教の全体像をコンパクトに解説。仏教思想の全貌をわかりや
すく説きながら、仏教の現代的な意味も考える。2期8年にわたって好評を博した放送大学講座
のテキストを大幅に改稿。懇切な脚注、解説索引、年表を付す。
いまなぜ仏教か
多様な仏教/さまざまな視座/方法としての仏教
歴史的概観
インド/中国/日本
テキストの森
仏典の言語/仏典の成立/訳経/仏典の整理
解釈のパラダイム
教相判釈/総合か選択か/大乗非仏説論
苦悩としての存在
ブッダの出現/苦・無常・無我/縁起/涅槃/四諦
言語と存在
存在の分析/ナーガールジュナの論法/言語と存在をめぐる議論
象徴としての世界
神話的世界/密教の世界/密教の体系
心の深層
三界唯心/唯識説/天台の止観
他者と関わる
菩薩の精神/『法華経』の場合/『法華経』の展開
コミュニティの形成
在家と出家/出家者の教団/大乗仏教と戒律
超脱の道
禅と三昧/修行の段階と即の概念/頓悟と即身成仏
来世と救済
世界の構造/阿弥陀仏と極楽世界/浄土教の展開
楽観論の陥穽
仏身論の展開/如来蔵と仏性/日本における展開
差別と平等
仏教の平等観/業と輪廻/一乗と三乗
思想史の中の仏教
思想史の中の仏教/インドの場合/中国の場合/日本の場合
進んで仏教を学ぶ人のために
あとがき
索引
内容説明
広範多岐にわたる全体を「生きた思想」として学ぶための、第一人者による画期的入門書。懇切な脚注、便利な解説索引、読書ガイダンス付。
目次
1 いまなぜ仏教か
2 歴史的概観
3 テキストの森
4 解釈のパラダイム
5 苦悩としての存在
6 言語と存在
7 象徴としての世界
8 心の深層
9 他者と関わる
10 コミュニティの形成
11 超脱の道
12 来世と救済
13 楽観論の陥穽
14 差別と平等
15 思想史の中の仏教
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県甲府市に生まれる。1978年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、仏教学、日本思想史。仏教を生きた思想として再構築すると同時に、仏教を含めた総合的な日本思想史・日本宗教史の解明をめざす。その基盤の上に、現代の哲学や倫理学の問題への新しいアプローチを模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
可不可
Hisao Chugun
灰月
えいこー