ポリマーABCハンドブック

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  • サイズ B5判/ページ数 1202/高さ 27cm
  • 商品コード 9784900830707
  • NDC分類 578
  • Cコード C3043

出版社内容情報

■編集からのメッセージ

 本書は、(社)高分子学会の高分子ABC研究会の主要メンバーを中心に編
集委員会を構成し上梓するに至ったもので、二十一世紀の幕開けにふさわし
く、ポリマーアロイ・ブレンド・コンポジットの基礎から材料設計、成形加
工、応用、特許までを総括的に網羅した世界で初めてのハンドブックである。

 ポリマーABCに関するハンドブックは世界的にも例がなく、大学、企業、
国公立研究所で高分子ABCの研究開発が活発に進められている我が国だから
こそ実現できたものである。

 二十一世紀を迎えた現在、われわれを取り巻く社会並びに経済状況は大きく
変化しており、人類や社会の持続的な発展を全地球的視野に立ち、どのように
実現していくかが問われている。材料の研究開発においても、単に高性能、高
機能、経済性を備えた材料の追及のみならず、生産から利用、リサイクルまで
を含めた総合的な観点から、環境への負荷が少ない材料が求められている。そ
うした状況の中で、ポリマーABCの技術開発は目覚ましく、生産量もますま
す増大し、その技術の応用分野も拡大しつつある。前述の諸問題に対処できる
材料を開発しようとしたとき、様々な場面で必ず本書が役立つであろう。

 高分子ABCに関する科学技術情報を総括し、知識を構造化することで、今
後予想される創造的研究開発の促進の一助となることを期待する。


 

内容

〈基礎編〉

第1章 ABCの概要

第1節 定義と概説…<西  敏夫>…4
ポリマーアロイ,ブレンド,コンポジットの定義および用語の定義
第2節 ポリマーアロイの歴史と年表…<秋山 三郎>…8
ポリマーアロイの歴史的発展 ポリマーアロイ開発の経緯

第2章 ABCの合成と調製

第1節 ABCの合成と調製法概論…<今井 淑夫>…40
ブロック共重合体とグラフト共重合体の合成法 ポリマーアロイとポリマーブ
レンドの調製法 ポリマーコンポジットの調製法
第2節 ビニル系ブロック共重合体の合成…<平尾  明>…44
ビニル系ブロック共重合体の合成法 末端官能基化ポリマーを用いたブロック
共重合体の合成 グラフト共重合体の合成
第3節 縮合系ブロック共重合体の合成…<今井 淑夫>…57
縮合系マルチブロック共重合体の合成上の問題点 縮合系マルチブロック共重
合体の合成法と構造規制 縮合系マルチブロック共重合体の合成法各論 縮合
系ジブロックおよびトリブロック共重合体の合成法 縮合系グラフト共重合体
の合成
第4節 溶液ブレンド法によるABCの調製…<今井 淑夫>…72
アラミド系ポリマーアロイ ポリベンゾイミダゾール系ポリマーアロイ ポリ
イミド系ポリマーアロイ
第5節 分子複合材料とIPNの調製…<竹市  力/横田 力男>…86
定義と種類 IPNの調製法と高性能化の実例 分子複合材料の調製法と強化理論
第6節 有機/無機ハイブリッド材料の調製…<今井 淑夫>…97
有機ポリマー存在下でのゾル--ゲル反応 無機物存在下でのモノマーのその場
重合

第3章 ABCの相平衡と相分離

第1節 ABの相溶性と相図…<扇澤 敏明>…108
相溶性と相図 混合系の熱力学 発熱的相互作用 外部場での相図
第2節 ABの相分離と構造形成…<竹中 幹人/橋本 竹治>…125
2成分ポリマーブレンドのマクロ相分離とその構造形成 ジブロックポリマー
のミクロ相分離とその構造形成
第3節 ABの結晶化と構造形成…<斎藤  拓>…135
結晶成長機構 結晶高次構造 液液相分離と結晶化の競争的発展
第4節 ABの界面…<鷲山潤一郎>…145
高分子界面の熱力学 高分子界面強度
第5節 Cの界面…<濱田 泰以/幾田 信生>…158
複合材料と界面理論 シランカップリング剤の構造と機能 シラン処理方法 
複合材料強度に及ぼすシラン処理効果 シラン剤処理による強化理論 シラン
剤処理界面の構造 シラン処理界面の力学的評価

第4章 ABCのキャラクタリゼーション

第1節 モルフォロジー…<佐野 博成>…172
光学顕微鏡 電子顕微鏡の種類と特徴および最近の進歩 ポリマーの構造研究
と電子顕微鏡観察 試料作製技術 ポリマーABC研究とモルフォロジー解析
第2節 走査型プローブ顕微鏡…<梶山 千里/高原  淳>…183
SPMの原理 ポリマーブレンドのSPM観察 ブロックコポリマーのSPM観察 SFM
による高分子固体表面の分子運動特性評価
第3節 散乱法(SANS,SAXS,SALS等)…<竹中 幹人/橋本 竹治>…196
さまざまな入射光による散乱現象 散乱光強度分布の解析方法 小角X線散乱
(SAXS)法 超小角X線散乱(USAXS)法 小角中性子散乱(SANS)法 超小角中性子
散乱(USANS)法
第4節 NMR…<浅野 敦志/引地 邦男>…204
相溶性 分子運動 熱処理--相分離,化学反応
第5節 緩和現象…<西  敏夫>…216
パルス法NMR 力学緩和 誘電緩和
第6節 熱測定…<市原 祥次>…222
混合熱の測定 示差走査熱量計(DSC) 熱重量測定(thermogravimetry;TG)
第7節 その他の方法(蛍光法,スペクトロスコピー等)…<長谷川匡俊/堀
江 一之>…231
蛍光法 FT-IR法

第5章 ABCの研究開発におけるコンピュータ支援

第1節 データベースと物性予測…<長阪 匡介>…244
データベース 物性予測
第2節 モレキュラーダイナミックスとシミュレーション…<川勝 年洋/土
井 正男>…255
ポリマーのミクロなモデル化とシミュレーションの概要 原子モデル・united
 atomモデルと分子動力学シミュレーション セグメントモデルの分子動力学
シミュレーション 自己無撞着場を用いた密度汎関数理論と相分離シミュレー
ション
第3節 画像解析…<田中  肇>…263
画像解析法 応用例 三次元画像解析 まとめと展望
第4節 構造物性相関…<岡崎 慶二>…274
材料開発の場での問題とそれへの従来のアプローチ 計算科学的なアプローチ
とその役割 構造と特性の問題


〈材料設計編〉

第1章 ABの設計概論

第1節 材料設計の基本…<市原 祥次>…288
高分子材料の特性 均一混合系とランダム共重合体 分散系
第2節 アロイ化・混和化技術
化学的手法 …<秋山 三郎>…294
物理的手法(ポリマーブレンド・アロイの混練)…<井上 公雄>…301
第3節 アロイ化による構造制御…<野島 修一>…308
ポリマーアロイ中での構造形成 相図と構造制御 結晶性--非晶性ブロック共
重合体の構造制御 アロイ化による構造制御の将来
第4節 相溶性ポリマーの具体例…<秋葉  勇>…318
ホモポリマー/ホモポリマー系 ランダム共重合体を含む系

第2章 コンパティビライザー

第1節 コンパティビライザーの定義と意義…<秋山 三郎>326
コンパティビライザーの由来と定義
第2節 構造類似性に基づく分類…<長谷川 章>…329
基本分類 コンパティビライザーの種類
第3節 反応性に基づく分類…<杉浦 基之>…335
非反応型コンパティビライザー,反応型コンパティビライザーの分類と特徴 
非反応型コンパティビライザー 反応型コンパティビライザー
第4節 コンパティビライザーの構造…<山本  隆>…341
コンパティビライザーの機能 コンパティビライザーのポリマー構造と機能 
反応性のコンパティビライザー 内外の市販コンパティビライザーの種類と構

第5節 応用例
グラフトコポリマー…<大村  博>…350
ブロックコポリマー…<中條  澄>…355
マクロマー…<津田  隆>…361
ランダムコポリマー…<細川  勝>366

第3章 ABの設計各論

第1節 スチレン樹脂系…<正  和彦>…372
ゴム補強ポリスチレン(HIPS)  HIPS/親水性ポリマー・ポリマーアロイ(帯
電防止樹脂) 透明耐衝撃性樹脂(透明HIPS) その他スチレン系樹脂のポリ
マーアロイ
第2節 オレフィン樹脂系…<佐野 博成/市原 祥次>…380
オレフィン系ポリマーを用いたブレンド,アロイ化の手法と目的 オレフィン
系ポリマーを用いたアロイ・ブレンド(AB) 成形加工による形態・機能制御
第3節 ビニル樹脂系…<中田  章>…391
衝撃強度の改質 加工性の改質
第4節 エンジニアリング樹脂系…<小林 和彦>…400
アロイ材料設計の考え方 相溶系アロイ 非相溶系アロイ
第5節 熱硬化性樹脂系…<越智 光一>…410
強靱化の機構 熱硬化性樹脂とエラストマーやエンジニアリングプラスチック
とのアロイ
第6節 エラストマー系…<竹村 泰彦>…417
加硫ゴムにおけるポリマーブレンド 熱可塑性エラストマー(TPE)としてのポリ
マーアロイ,ポリマーブレンド 樹脂改質におけるゴム・エラストマーブレン

第7節 機能性アロイ…<千葉 一正>…432
制電性ポリマーアロイ

第4章 Cの設計概論

第1節 材料設計の基本…<由井  浩>…442
材料設計から開発の手順
第2節 複合化技術…<野村  学>…446
複合化の目的 力学的特性の改良 フィラー技術と複合効果
第3節 混練技術…<中村 幸男>…455
押出機の機械的特徴と最近の動向 押出機の選定の考え方
第4節 コンポジットの構造制御…<由井  浩>…466
フィラーの形態,配合量とCの力学的性質 フィラー/ポリマーの界面構造 C
のモルフォロジーと物性
第5節 機能性コンポジットの理論…<浅井 茂雄>…471
導電性複合材料におけるパーコレーション理論 高分子複合材料における熱伝
導の理論

第5章 Cのためのフィラー

第1節 フィラーの定義と意義…<相馬  勲>…480
フィラーの定義と役割 フィラーの分類と特性 フィラーの作用効果
第2節 フィラーの構造と形態…<由井  浩>…484
繊維状フィラー 板状フィラー 粒状フィラー 特殊形態フィラー
第3節 カーボンブラックと炭素繊維
カーボンブラック …<曽根 一祐>…491
炭素繊維…<伊勢 昌史>…495
第4節 フィラーの表面処理
シランカップリング剤系 …<瀧澤 利樹>…499
チタネートその他系…<岡安 寿明>…505
第5節 機能性フィラー…<相馬  勲>…509
電気・磁気的機能 光機能 熱的機能 制振機能 難燃剤 その他の機能

第6章 Cの設計各論

第1節 オレフィン系複合材料…<野村  学>…518
機械特性の改良技術 新しい材料開発 機能性複合材料
第2節 スチレン樹脂系およびビニル樹脂系…<中沢 桂一>…525
ガラス繊維複合材料系の設計 有機物分散型複合材料系の設計 微小粒子分散
型複合材料系の設計
第3節 エンジニアリング樹脂系…<西田 耕治/倉沢 義博>…532
繊維状フィラー複合材料 板状フィラー,棒状フィラー複合材料 粘土系フィ
ラーナノコンポジット
機能性フィラー複合材料
第4節 熱硬化性樹脂系
繊維強化系 …<沖田 英樹>…539
その他のフィラー系…<松本 明博>…545
第5節 エラストマー系----ゴム配合におけるABC…<内藤 壽夫>…549 
ゴムブレンドにおける不均質分配 今後のゴムブレンド
第6節 ナノコンポジット…<臼杵 有光>…555
合成形態によるクレーハイブリッド材料の分類 今後の課題
第7節 機能性コンポジット
導電性,磁性コンポジット…<芳賀 美次>…561
制振性,遮音性コンポジット…<住田 雅夫>…565

〈成形加工編〉

第1章 ABCを形成する加工

第1節 反応押出による形成----PO系…<泉 善一郎>…572
ポリオレフィンのブレンド 相溶化技術 反応押出による形成--具体例
第2節 反応押出による形成----スチレン系ポリマー…<新村 哲也>…580
スチレン系ポリマーの改良技術について 相溶化・相容化技術 反応押出によ
る形成--具体例
第3節 反応押出による形成----エンプラ系…<千葉 一正>…588
リアクティブエクストルージョンプロセス ナイロン/ポリオレフィン系アロ
イ ナイロン/PPEアロイ
第4節 混練押出機によるABC形成…<石橋 凖也>…594
押出機によるABCの製造プロセス 同方向回転完全噛合形2軸スクリュー押出機
によるABC成形
第5節 ABC形成の可視化…<酒井 忠基>…605
成形加工におけるミクロ構造と物性の発現 押出機における混合と混練 押出
機内のミクロ構造形成過程の可視化 オンラインでのミクロ構造の可視化
第6節 LIM型押出機・成形機によるABC形成…<金井 康矩>…617
LIMプロセス LIMプロセスの開発

第2章 ABCのレオロジー

第1節 ブレンド系のレオロジーの扱い…<高橋 良彰>…628
相溶状態 非相溶状態 相分離点近傍
第2節 ABCのレオロジーと成形加工…<青木 雄二>…640
非相溶系ポリマーブレンドの溶融粘弾性 相溶系ポリマーブレンドの溶融粘弾
性 ABS樹脂の溶融レオロジー ポリマーアロイの溶融粘度挙動
第3節 ABCの溶融特性…<岩倉 賢次>…652
一般的な高分子融液の高速粘弾性流動特性の基礎 ABCの複合系融液の高速粘弾
性流動特性
第4節 ABCの伸長特性…<小山 清人>…663
共重合体の伸長特性 ポリマーブレンドの伸長特性 複合材料の伸長特性

第3章 ABCの成形加工

第1節 ABC成形時のモルフォロジー制御…<千葉 一正>…674
成形加工機内でのモルフォロジー形成 ポリエステル/ポリカーボネート系ア
ロイ ポリエステル/ポリエステル系アロイ
第2節 ABC成形品の内部構造形成…<武田  正/竹村 憲二>…677
ポリマーアロイ系における内部構造形成 コンポジット系における内部構造形

第3節 ABCの成形加工----メタロセン触媒系ポリオレフィン…<石山 正信>
…687
m-LLDPEの品質設計 m-LLDPE用スクリュー m-LLDPEのキャスト成形 m-LLDPE
のインフレーションフィルム成形 メタロセンポリプロピレン(m-PP)
第4節 ABCの成形加工----汎用ポリマー系…<守屋  悟>…693
射出成形 押出成形
第5節 ABCの成形加工----エンプラ系…<真壁 芳樹/井上 俊英>…699
エンプラ系ABCの成形加工性 エンプラ系ABCの射出成形 特別な技術によるエ
ンプラ系ABCの射出成形 エンプラ系ABCの押出成形,ブロー成形
第6節 ABCの成形加工技術の複合化…<伊澤 槇一>…704
高分子鎖を活用する成形加工技術の複合化 発泡成形にみる2段階加工技術 
押出成形に加える2段目の成形が機能を上げる 射出成形に組み合わせる複合
化 in situ重合技術 将来展望

第4章 ABCの成形加工と成形品物性

第1節 物性発現のメカニズム…<成澤 郁夫>…714
物性発現の基本的な考え方 ポリマーアロイの耐衝撃性発現機構 ポリマーア
ロイの変形および破壊
第2節 複合材料の界面制御と物性…<幾田 信生>…727
界面の役割 界面強度の評価 工業的表面処理 種々の界面効果
第3節 複合材料の成形と評価…<前川善一郎>…737
高分子系複合材料の特徴と変遷 高分子系複合材料の成形と変遷 高分子系複
合材料の試験方法

第5章 ABCとコンピュータ

第1節 ABCのコンピュータ支援における基本データ…<多田 和美>…754
現状のCAEにおける樹脂物性 樹脂物性にかかわる問題点 成形過程における樹
脂物性の評価
第2節 ABCの流動・混練とコンピュータ支援…<梶原 稔尚>…761
流動解析一般 混練機内の流動解析
第3節 ABC各種成形法におけるコンピュータ支援…<船津 和守/木原 伸一
>…767
ABC各種成形法におけるコンピュータ支援の概略と利用例 ABC各種材料を用い
たコンピュータ支援技術の展望

第6章 熱硬化性コンポジット

第1節 エポキシ系のアロイ
エポキシ樹脂系のアロイとその複合材料…<村上  惇/松田  聡>…774
先端複合材料の成形加工…<森本 尚夫>…786
第2節 フェノール樹脂系のアロイ…<福田 明徳>…794
フェノール樹脂の化学・構造と特徴 アロイ化によるフェノール樹脂の改質・
高性能化 アロイ化による他材料の高性能化
第3節 ポリウレタン系のアロイ…<竹市  力>…799
ポリウレタン ポリウレタン系アロイ ポリ(ウレタン-イミド)  有機--無
機ハイブリッドポリウレタン
第4節 レーザー描画による光硬化性樹脂を用いた立体造形加工----微細加工
から射出成形型まで…<宇加地孝志>…806
光造形用樹脂に対する要求性能 樹脂感度と光造形速度 光造形用光硬化性樹
脂の種類と特徴 造形精度 微細造形 光造形による射出成形用樹脂型

第7章 ABC材料とリサイクル

第1節 プラスチックリサイクルと高分子ABC…<伊澤 槇一>…814
広義のプラスチックリサイクルとしての五つのR 第一次省資源としてのプラス
チック成長とエネルギーバランス 高分子ABC技術で材料の高性能化・高機能化
を図る(第二次省資源) 高機能化と成形加工活用による材料の減量と長寿命
化 一度プラスチックとして使用したあとでエネルギーとして使用 実際にリ
サイクルする場合の注意事項 今後の展望
第2節 ポリマーアロイのリサイクル…<大柳  康/久保田和久>…823
ポリマーアロイと現状のリサイクル技術 21世紀に期待できるリサイクル技術
第3節 架橋ゴムのリサイクル…<毛利  誠/佐藤 紀夫>…828
架橋ゴムの連続再生技術 脱硫反応機構 再生ゴムと樹脂のブレンド



〈応用編〉

第1章 自動車分野

第1節 自動車用ABC材料概論…<鈴木 茂樹>…836
自動車産業の現状 自動車用ABC材料の現状と展望 自動車用高分子材料のリサ
イクル
第2節 バンパー材料…<松田 雅敏>…844
構造と機能 バンパーカバー材料 今後の展望と課題
第3節 外装用材料…<市川  聡>…849
外装用樹脂部品に求められる機能 外装部品における樹脂材料の採用状況 外
板パネルでの樹脂材料採用の経緯
第4節 内装用材料におけるABCの現状と将来展望…<熊田 正隆/坂口 由夫
>…856
自動車内装部品の構成例 自動車内装用材料に用いられるABCの分類 基材にお
けるABC クッションにおけるABC 表皮におけるABC 自動車内装用材料におけ
るABCの今後
第5節 エンジンルーム内材料…<福島  守>…862
プラスチック化の目的 エンジンルーム内で使用される材料
第6節 タイヤ材料…<平田  靖>…870
使用される材料とタイヤの構造 各コンパウンドに用いられるポリマーブレン
ド カーボンブラックによる物性向上:ナノコンポジット 今後のタイヤ材料
第7節 電装部品材料…<若林 宏之>…875
始動・充電系部品 エンジン制御部品 ボディ回り部品 エンジン冷却系部品
 カーエアコン 今後の電装部品への要求

第2章 家電・OA機器分野

第1節 家電・OA機器ABC材料概論…<海老原直文>…886
電池材料 半導体封止樹脂 プリント基板材料 ディスク材料 ハウジング,
シャーシ,制振材料および摺動材料
第2節 筐体用材料…<松浦 恂一>…889
筐体 各種製品に使用する筐体材料 製品の設計試作段階で使用する材料 筐
体に求められる性能 伝熱性・導電性・EMIシールド 筐体材料の環境問題 今
後のOA機器筐体の軽薄小型化の動向
第3節 音響機器用材料…<中園 次郎/佐藤 政敏>…898
スピーカの構造と原理 振動板材料の要求性能 振動板の種類 ポリマーABC振
動板の種類と特徴 ポリマーABCフレームの種類と特徴 ポリマーABCキャビネ
ットの種類と特徴 スピーカとスピーカ材料の今後の動向
第4節 家電部品用材料…<天城 滋夫>…905
家電製品材料
第5節 OA機器部品用材料…<望月千登志>…910
フルカラー複写機の構造 高分子ABC材料とカラー複写機 OA機器におけるABC
の今後の課題
第6節 カメラ等精密機器用材料…<山田 建男>…918
カメラの構造 L/Sカメラに使用されている材料 今後の課題

第3章 情報・通信・電子・電気分野

第1節 プリント基板材料…<浅井 元雄>…924
ビルドアップ基板 絶縁材料 絶縁材料の表面粗化技術 絶縁材料の耐クラッ
ク性 コア基板 穴埋め材料 ソルダーレジスト材料
第2節 レジスト材料…<上野  巧>…930
リソグラフィの動向とレジスト
第3節 封止材料…<日野 裕久>…938
半導体封止材料の開発の変遷 はんだ耐熱性の向上 液状封止材料 環境対応
材料 新しい成形システム
第4節 コネクタ材料…<鍛代 敏彦>…944
コネクタとしての必要特性 自動車分野におけるコネクタ材料 電気・電子分
野におけるコネクタ材料 現状の課題と今後の展望
第5節 光ファイバー材料…<中村 一己>…952
プラスチック光ファイバー(POF)の材料と機能 POFの材料と製法 POFの特性
 POFの応用分野 プラスチック光ファイバーの今後の展望
第6節 合成紙材料…<豊田  昂>…957
合成紙の用途 合成紙の製造方法 合成紙の原料と今後の動向

第4章 輸送分野

第1節 航空材料…<水野  宏>…962
複合材料の適用状況 材料と機体構造への適用例 複合材料の技術課題
第2節 プラスチック系複合材料の宇宙材料への利用…<横田 力男>…967
高分子系複合材料の宇宙材料要求特性 繊維強化複合材料の人工衛星や探査機
構造部材への適用例 耐熱性付加型ポリイミド樹脂複合材料
第3節 鉄道材料
概論…<御船 直人>…973
浮上式鉄道における高分子材料…<鈴木 栄司>…976
第4節 船舶材料…<外山  功>…979
FRP船の船体材料 少量生産および大型FRP船 量産小型FRP船 FRP船の検査

第5章 土木・建築分野

第1節 土木用ABC材料概論…<近藤 照夫>…988
土木分野における合成高分子材料の用途 コンクリート混和材料 レジンコン
クリート 合成高分子 塗料 接着剤 将来展望
第2節 外装用材料…<和田 英樹>…995
外装材の品目 主原料としてのポリ塩化ビニル
第3節 サッシ用材料…<平塚 雄治/濱口 訓路>…999
プラスチックサッシ用材料に求められる性能 プロファイルを構成する材料と
押出成形ライン リサイクルに関するヨーロッパの動向 日本におけるプラス
チックサッシ用材料の今後の展望
第4節 内装用材料のポリマーの複合化例…<山本 秀樹>…1007
化粧シート 壁紙 樹脂成形品
第5節 断熱・省エネ技術…<福村三樹郎>…1011
プラスチック発泡体について 発泡体の断熱機構 断熱材として用いられる発
泡体
第6節 制振・遮音・吸音材料…<矢田 誠規>…1016
制振特性を支配する材料因子と機能 遮音特性を支配する材料因子と機能 吸
音特性
を支配する材料因子と機能 制振・遮音材料の建築・土木分野への利用例およ
び今後
の展開
第7節 シーリング材…<小野  正>…1023
防水構法の種類 使用部位 シーリング材に求められる基本性能 シーリング
材の製造 シーリング材の種類 不定形シーリング材の性能 今後の技術的課


第6章 食品包装分野

第1節 食品包装用ABC材料概論…<吉井 詢二>…1032
ガスバリア包装材料とABCの応用 その他機能性包材とABC
第2節 ガスバリア性・保香性材料…<床尾万喜雄>…1039
最近のガスバリア性樹脂・技術の動向 EVOH系バリア包材の技術動向
第3節 鮮度保持材料…<長谷川美典>…1044
青果物の収穫後生理と温湿度管理 青果物鮮度保持の方法 機能性フィルム 
今後の方向性
第4節 脱酸素剤による食品の品質保持…<榊原 好久>…1049
脱酸素剤とは 脱酸素剤の食品への適応例 今後の動向
第5節 抗菌材料…<杉浦 晃治>…1057
食品包装材料用抗菌剤の使用制限 食品包装材料用抗菌剤の必要特性 抗菌剤
の種類 抗菌性評価方法 用途と応用例 抗菌製品市場の現況
第6節 紫外線遮断インキ…<渡利 清宏>…1064
プラスチックフィルムの紫外線遮断の必要性 紫外線遮断の技術 紫外線遮断
インキ(Vシリーズ) の特徴 紫外線遮断インキの応用例
第7節 易開封性材料…<葛良 忠彦>…1070
成形容器用易開封蓋

第7章 医療・福祉分野

第1節 医療用ABC材料概論…<望月  明>…1078
医療器具から見た軟質材料 生体適合性材料としてのポリマーアロイ(ブロッ
ク共重合体)
第2節 医療用包材・容器材質…<田村 正博>…1084
軟質プラスチックバッグ 軟質プラスチックバッグのガスバリア性包装 機能
性プラスチック容器:キット製品
第3節 生体適合・治療用材料…<依田隆一郎>…1092
生体適合・治療用材料としてのポリマーアロイ研究の現状

第8章 事務・家庭・スポーツ分野

第1節 事務用品材料…<管  智士/久保 博嗣>…1102
オフィスチェアの成り立ち オフィスチェアの各部の機能と材質 環境に配慮
した製品作り 将来に期待すること
第2節 玩具用材料…<小林  博>…1107
ラジコンカー分野における高分子ABC プラモデル分野における高分子ABC材料
 今後の展望
第3節 文具用材料…<長濱 正光>…1111
筆記具の要求品質 繊維製ペン先 プラぺンペン先 インキ吐出制御 環境に
優しいプラスチック
第4節 粘・接着用材料…<諸石  裕>…1115
粘着剤と接着剤 粘・接着用材料におけるポリマーABC
第5節 スポーツ用品材料…<佐藤 文宣>…1120
ゴルフシューズ用ソール サッカーシューズ シューズインナークッション材

第6節 化粧品材料…<佐藤 達夫>…1125
化粧品容器への応用--マーブル調,真珠光沢外観 化粧品容器への応用--耐衝
撃性,耐熱性 複合材料の化粧品容器への応用


〈特許資料集〉

第1章 ポリマーABCと特許…<目崎 令司>…1131
特許情報の活用法 ポリマーABC関連特許
第2章 特許データベースの構築…<目崎 令司>…1137
誰がどのように使用するのか 収納特許の種類 公開特許の選別 用途および
特性による階層化 その他の検索項目 クロス検索(多重検索)
第3章 特許データベースの実例…<目崎 令司>…1141
PAB-Square(英語版)について Japan-Blends(日本語版)について
第4章 これからのデータベース…<目崎 令司>…1153
Japan-Blendsの行方 海外の特許データ 先端データベースシステム
第5章 技術資料集…<井實 利和>…1159

略語一覧
総索引


 

著者

【編集代表】

西  敏夫
 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授
伊澤 槇一
 工学院大学機械工学科講師・上海交通大学(中国)高分子材料研究所客員教

秋山 三郎
 東京農工大学工学部有機材料化学科教授

【編集幹事】(五十音順)

井上  隆 山形大学工学部機能高分子工学科教授
今井 淑夫 東京工業大学名誉教授
竹村 憲二 (株)メディックス昭和
内藤 壽夫 内藤技術士事務所所長
成澤 郁夫 山形大学学長
由井  浩 早稲田大学材料技術研究所客員教授


【編集委員】(五十音順)

井實 利和 出光石油化学(株)開発部樹脂研究所品質試験室室長
市原 祥次 東京農工大学工学部有機材料化学科教授
海藤  彰 物質工学工業技術研究所高分子物理部高分子物性グループ
杉江  潔 帝人(株)樹脂研究所
田中 耕三 三井化学(株)研究開発本部高分子研究所レオロジーグループ
千葉 一正 東レ・デュポン(株)ハイトレル事業部門部門長
山口  登 住友化学工業(株)石油化学品研究所
横田 力男 文部省宇宙科学研究所技術部飛翔体開発課長